その温かさは知らない【srr】

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打ち合わせも終わり、駅へ向かうと見覚えのある女性がいた



あ、昨日の人…！




話しかけてもいいかな…と思ったら電車が来た



話しかけるのは降りてからかな、なんて思ってたら女性はその電車に乗らなかった



なんでだろう……？




気づけば足は女性に向いていた














女性は俺を覚えててくれていた


なんでだろう、めちゃくちゃ嬉しい




少しの沈黙の後、女性が口を開いた





話しかけてもらうのは初めてかも





女性は昨日のことを申し訳ないと思っているようで顔を上げてくれない



この人シャイなのかな…？



昨日のことなら全然いいのに





『いえ、そういう訳には…あ！それなら私なにかします！』





前言撤回、この人少しアホなのかもしれない



自分で言い出したのにあたふたしている



でもせっかくのチャンスだ


次会ったら聞こうと思っていた連絡先を聞くことにした




そ「それなら連絡先教えてください！」





交換して名前を見ると『A』とあった



名前知りたかったんだよね〜いつまでもあの女性、とかこの人、だと格好つかないでしょ？




『私は、か、彼方さんとお呼びすればいいのでしょうか』





Aさんが俺の名前を呼ぶだけで何故かとんでもなく幸せな気持ちになった





すると電車が来たのでAさんは「失礼します」と言って乗り込んだ




後でメッセージ送ってみようかな





あれ、Aさんが乗ったの……




そ「女性専用車両だ……」

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