天才ボカロPの正体はJK 3【歌い手】【シェアハウス】

103話 ページ8

う「2人とも何喧嘩してんの？」



うらさんがドアに寄りかかって呆れ顔で私たちを見ていた



そ「うらたくん...」



う「家の中、めっちゃ響いてるんだけど。

それに、坂田とまふまで2人の喧嘩気にしてるよ？」



ほら、と後ろを振り返ると2人が怯えた様子でそこにいた


ま「何言い合いしてるの...？」



さ「喧嘩はやめよう？な？」



するとそらるさんは、はぁ...とあからさまなため息をついて



そ「Aの弱虫...！」



と吐き捨て乱暴に部屋を出ていった



『そらるさんの分からずや！！』



まだまだ子供な私はそう言うことしかできなくて、作業部屋を出て自分の部屋に走った



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そらるside



言いすぎた...



自分の部屋に戻り冷静になったけど大人気ないことをしてしまった、と後悔でいっぱいいっぱい



いやでも、蒼のことを思うとあまりにも報われない


せっかく両想いなのに付き合わないなんて考えられない


Aは「炎上するのが怖い」と言っていた



確かに俺たちが恋愛をしない訳はそれもあるのだがあいつらはまだ子供




恋愛だって青春だって我慢する必要はない





活動者である前に1人の高校生なのだから




なんでそれを分かってくれないんだよ...





謝ってそれを冷静に丁寧に伝えればいいのに足が動かない




そ「俺もまだまだ子供だな...笑」






自虐的に呟いた

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