天才ボカロPの正体はJK 3【歌い手】【シェアハウス】

131話 ページ37

暗闇を彷徨っている




『おーい！』




蒼がどこかに行っちゃう気がするのにどこにも蒼が見当たらなくて不安に押し潰されてしまいそう




怖い怖い怖い




蒼がいなくなっちゃうのが怖い





泣き叫んでも反響するだけ









『蒼！！！』





はぁ、はぁ、はぁ...






そ「A！」





そらるさんの声で一気に現実に引き戻される



あぁここは私の部屋で、、それで、、、




『そらるさん！蒼は！？無事なの！？』




そらるさんの腕にしがみついて揺さぶる




そ「落ち着いて！」





混乱した頭ではもう何も考えきれない




そらるさんが必死に私を落ち着かせようとしてくるけどこんな状況で落ち着ける方がおかしい





『蒼...わたしの、、せいなんだ...


私が刺されればよかった！！！こんな私...！！！』





ｷﾞｭ





そ「そんな事言わないで


刺されればよかったなんて言うな」





そらるさんが抱きしめてくる




そ「蒼は...無事だから


大丈夫。ね？大丈夫大丈夫...」





まるで小さい子をあやすように私の背中を撫でていく




『ぶ...じ...


よかった...わぁぁぁん！！』




安堵からか涙が止まらなくなってしまった



子供のように泣きじゃくる





う「A、起きた！？」




そ「うん。坂田帰ってきたよな？」




う「ちょうど今帰ってきたよ」




そ「A、リビング行ける？大事な話をしよう？」




『大事な話？』





そ「そ。今日あったこと、今まであったこと全部」




う「無理に連れてはいかないけど...」




『分かった。


でもお願いがある。明日学校休ませて



蒼が起きるまでそばにいたいから』




そ「分かった。


学年1位なんだから休んでも欠席扱いにはならないでしょ？」




『ふっ...そうだね


リビング降りるよ、話そう』







蒼に何としても愛に行きたい気持ちでいっぱい




でもまずは私がすべきことをするんだ

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