私が帰る場所【skt】

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『色んな男の人の家にいました


泊まって追い出されてを繰り返しながら』



ま「居ただけ？」



この人鋭い


というか大体察しているのかもしれない



『相手の望むことをして、それを宿泊代の代わりにしてました


私からしたらそれは別に普通のことなのに坂田は違うって言った』



ま「なるほどね


坂田はAちゃんにそれをして欲しくないんだよ」



それ？



『でも、だったら坂田に私を泊めるメリットないじゃん』



ま「さかたんはAちゃんがそうすることが普通になってるのが嫌なんだと思う


だからそれは普通じゃないって言ったんだよ


それに、自分を大事にして欲しいんだと思う」



坂田は出会った時、私に言った



"Aにとっての普通が変わるまで面倒を見る"




私が自分を大事に思えるまでって意味なのかな



明日に怯えてる私と明日なんて簡単に来ると思ってる周りの人達



初めて私は普通じゃないと思った



それを感じた原因がそこにあるなら、私は変わるべきなのかもしれない




『私は...変わらないといけないのか』



ま「そうだ、少なくともまだ若いのにそんなやり方しか知らないなら君はこの先もずっと苦しむよ」



まふまふさんの瞳を見る


その奥は本気で訴えているよう



ま「今すぐになんて無理だと思う。多分家出の期間も長いのかな


だからさかたんの家でゆっくり考えたらいい



僕だって普通は分からないけど、それを武器にして今は戦ってる


普通と違うってのは、嘆くものもあれば受け入れるものもあるんだよ



ただ、君の普通は嘆くべきものだ。変わろうとするべきだよ。」



まふまふさんの言葉は重くて、だからこそ響いて



私は何度も頷いていた

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