私が帰る場所【skt】

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坂田 side



まふの自己紹介を途中で遮ってしまった



だってまふが活動なんて言うからや



俺まだAに自分の仕事や活動のこと一切話してないしなぁ



幸いまふは頭が賢い



俺が遮ったことで意図を分かってくれた



ま「あー、まぁとりあえずさかたんの仕事仲間兼友達って感じかな」



『あーそうなんですね、分かりました』



ま「それで、Aちゃんと話したいんだけど...さかたん、席外してくれない？」



さ「え、無理」



まふが何を言うか、Aがなんて言うか見届けるつもりや



やからこの場から離れるなんて有り得へん



ま「頼む」



『私大丈夫だし、坂田外出たら？』



でもそんな俺の考えなんて届くはずないし、俺がいたらこれ以上話が進まへん



しゃーないか



さ「...1時間だけなら」



ま「よしそれで行こう、じゃあね」



まふとAに見送られながら渋々靴を履いて外に出る


カラオケでも行くかぁ



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈



ま「よし、さかたんも居なくなった事だし本題に入ろっか」



『はい』



ま「どっちから話す？Aちゃんなんか僕に話したいこととかある？」



話したいこと...それはひとつある



『あの...普通ってなんですか？』



ま「え？」



『坂田が言ってたんです。俺の友達に普通が分からなくて苦しんでた人がいるって


その人は私と同じだって。


私、どうやら普通と違うらしいんです...』



ま「Aちゃんは普通になりたいの？」



『坂田が言うから』



ま「さかたんとAちゃんの思う普通は違うんじゃない？」



『でも普通が分からないと私や周りが傷つくって


坂田はそう言うから...』



ま「そこまでさかたんが言うってことはなんかあるのかな？


ねぇさかたんの家に来る前はどこにいた？」



また来たこの質問



でも話さないと進まない

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