私が帰る場所【skt】

Everyday small gears ページ16

さ「A〜起きろー」



坂田の声で目を覚ます



『もうなに...気持ちよく寝てるから声掛けんな』


さ「学校！遅刻するで」



『学校？あぁ、学校ね...やっぱ行くのかよ？』


さ「当たり前やろ？お弁当も作ったんやし」



どうやら本当に作ってくれたらしい


深いため息をひとつついて体を起こす



『着替えてくる...』



さ「おー朝ごはん準備してるわ」



2日連続で制服に着替えて、鏡に映った自分を見る


髪を結びながら、あぁお母さんが生きてた時みたいな日常だなと思う



適当な高さでポニーテールを作り、リビングに戻る



さ「おー今日はポニテか！可愛ええな」



『え、きっしょ』



さ「そこまで言う？」



『いただきます』


今日の朝食はスクランブルエッグらしい


昨日は卵焼きだったからな


卵ならなんでもいいとか思ってそう



さ「これお弁当な、お弁当箱うちになかったから今日はタッパーで我慢してや」



『あー全然タッパーでいいよ、ありがと』



さ「今日何時帰ってくるん？」



『さぁ？昨日くらいじゃね？』



さ「昨日遅くなかった？」



『だってここから学校まで片道1時間半だよ？遠いだろ』



家から出来るだけ遠くにいたし、そんな場所で喧嘩してたわけだから分かってたことだけど



さ「その制服って、あの賢い学校？」



『どの学校だろうな、賢いかは知らねぇ』



さ「俺でも知ってるもん」



『へぇ〜』



適当に聞き流しながら支度をする



『じゃあまぁ行ってくるわ』



さ「おう！帰る頃連絡してな！」


坂田が笑顔で見送るのを背中に、学校へと向かう


桃奈「おっ！！赤沢さんだ！」



駅のホームで声をかけられそっちを向く



『あー西野さん、おはよう』



桃奈「赤沢さんも家ここら辺？」



『あーうん、そう』



駅のホームで2人で話す



桃奈「あ！今日のお昼一緒に食べない？」




え？

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