私が帰る場所【skt】

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『さてこれからどうしたものか...』



5限、6限と終わって今は放課後



数ヶ月ぶりに来た学校は別に変わったところもなく、ただ1人ずっと座席にいるだけだった



屋上でサボろうかと1万回くらい多分考えてたけど、あの先生の前でいい子ぶった手前、それも憚られた


靴箱でしばらく悩んでいると横から声をかけられた



「ねぇねぇ、赤沢さんだよね？


話すの初めてだね、同じクラスの西野桃奈って言います！」



「私は福山春だよ、よろしくね」



『あーうん、西野さんと福山さんか。覚えた


よろしく』



「赤沢さんってずっと学校休んでたんだよね？

もしかして体弱い、とか？」



「ちょっと桃奈。直接的すぎるでしょ」



『いいよいいよ、大丈夫。


体は...うん、ちょっと弱くて。春あたりが1番悪いんだよね


おかげで新学期いつも出遅れててさ』



「あーそれはしんどい」



「だねー、もうこれからは学校来れるの？」



これから...か。



『体調次第かな』



「そっかー、無理はしないでね？


それじゃばいばーい」



「またあした」



『...うん！またね〜』




ちょっとした嘘をついた



別にバレないだろうし、バレても問題じゃないし


ただ、なんだか少し学校は息苦しい



みんな口を揃えて「またね」とか「明日」とか言うんだ



当たり前に今日と変わらない明日が来ると思ってる



私が何回、寝る度に明日はいい人と出会えますようにと願ったか知らないだろうに


知るはずないんだけど




この人たちと私は何かが決定的に違うんだと身をもって実感させられた




私だってこうなる前は普通の女の子を目指してたのに



...普通の女の子って目指すものなの？




普通に生きてたらそうなれるんじゃないの？




坂田に聞いたら分かるのかな



それなら、今日もあの家に行かないとね


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西野桃奈(ﾆｼﾉ ﾓﾓﾅ)
カワイイ系の女の子で、明るい
Aのクラスメイト
彼氏が途絶えない

福山春(ﾌｸﾔﾏ ﾊﾙ)
スポーツをやっている女の子で、カッコイイ系
Aのクラスメイト
バスケは友達、らしい

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