居心地のいい場所とは (ページ29)

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相葉side

午後2時
そろそろおおちゃんもお腹が空いた頃だろう
とっておいた昼食を翔ちゃんの部屋に運ぶ
コンコンとノックして静かに扉を開けた

「おおちゃん、お腹空いたでしょ」

「相葉ちゃんごめんね、わざわざ」

「大丈夫大丈夫。翔ちゃんは食べれそう？食べれそうだったら持ってくるよ」

「ん～…ずっとぐったりって感じで食べれそうじゃないかも。どうしたのかねぇ…」

おおちゃんは心配そうに固く目を閉じる翔ちゃんの頬を指でするすると撫でる
確かに顔色は俺が見てたときと変わらない。もう5時間近く経っているのに…

「ゼリーとか軽いものあるか見てくるね。たしか翔ちゃん朝ごはん食べてなかった気がする、エネルギーが足りないのかも」

「まじ？だめじゃん…ちゃんと食べてから外でないとぉ…」

寝ている翔ちゃんに話しかけるおおちゃんにあんたも早く昼メシたべなって言って部屋を出た

冷蔵庫からゼリーを見つけてまた翔ちゃんの部屋に向かう

「熱いね…大丈夫大丈夫」

おおちゃんの声
扉まであと少しの距離だったが足を早めて扉を勢い良く開けた

「どうした、？」

「急に熱いって唸りだして…」

翔ちゃんはさっきまでかいてなかった汗が伝っていて息を荒げて苦しそうに顔を歪めていた
俺は持ってきたゼリーを近くのテーブルに乱暴に置いてタオル持ってくるって叫んでまた部屋を出た