居心地のいい場所とは (ページ28)

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二宮side

「うっま！！やっぱ松潤天才！」

「まるで初めて食べたかのような反応やめてよ(笑)」

相葉さんのリアクションにやめてよと言いつつニタニタと嬉しそうな笑顔を見せる潤くん

「…うまい、」

俺も一口食べると想像を超える美味しさに驚いた
冷やし中華でこんなに美味しいと感じたのは初めてだ

「うまいだろ？もう店開こ！！」

「もうちょっと勉強してからな(笑)」

「…お店開くのが、」

「そ、俺の夢。この村でやりたいなって思ってる」

「独学ですか？」

「そうだね、村の人たちに色々聞いて勉強してる。昔の人の知恵は凄いんだよ？」

楽しそうに話す潤くんは本当にこの村が好きなようだ

「ニノは将来の夢とかないの？」

「お、俺ですか……んー、今は特に………

ん、？

ていうか、

、、ここから進学就職って…む、」

「不可能に近いね」

「……ま、まじか、、、、」

「俺みたいにこの村で何かすればいいじゃん」

ケロッとした口調の潤くん

「意外と沢山あるよ～、病院でしょー事務所でしょー先生もあるしー…ん～そんくらいか！」

あ！あと農家さんとかどう？って脳天気な相葉さん

「全然ないじゃないスか…」

「ここに来た時点でニノはほぼ高校中退に等しいからね(笑)」

「全然笑えねぇ…」

「いや～人生何が起こるか分からないねえ！」

「ちょっといい感じにすんな」

食べる手を止めて頭を抱える
その間に相葉さんと潤くんは残りの冷やし中華を掻き込んだ

「さ、からかうのはこの辺にしてそろそろ片付けするぞ！ニノ早く食べちゃって」

「からか…、もしかして嘘ですか？」

「ん？そうだけど」

何食わぬ顔で嘘だったことを告白した潤くん
もぉナチュラル過ぎて‥もはやどういうこと…。
ドッと疲れた

「…はぁ～、。」

「ニノって意外と純粋なんだね(笑)」

「相葉さんに言われるとヘコむわぁ…」

おそらく誰よりも純粋な相葉さんの話を右から左へ聞き流しながら冷やし中華を啜った