【銀魂】嘘と林檎

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気がつけば
立っているのは私達だけで
地面に倒れているのは敵の天人で

「終った」

どこからとも無くきこえた声は
現実味を出すには充分だった

歓喜の声が鳴る中
銀さんは私を思いっきり抱きしめた

「良かった…怪我ないか？」

『うん、全然平気！…ふふっ』

「…ふっそんだけ笑えてれば大丈夫だな」


「いやぁ、お似合いのお二人ですねぃ。そうは思いませんか土方さん」

「ﾁｯ…ほんとに嫌な奴だな！……まぁでもお似合いかもな…」

「やーいフラれてやんのー」

「待てコラァァァァ」


「銀さん、やっと元気になったね」

「Aが無事でホントに良かったアル！」


「何だか今のうちからAと話すの緊張して来た。今更だが本当に許してくれるのじゃろうか」

「きっと…いや絶対大丈夫ですよ」

「…お前は確か真選組の……誰じゃったかのぅ」

「ええっ？！山崎ですよ！ヤマザキ！！折角いい感じの話の流れだったのに？！？！」



「ひゅーひゅーお熱いねぇお二人さん」



皆の声に混じって急に聞こえたその声は
よく聞いたことがある


皆の視線が一気に集まる先に居たのは
長い髪を一つに結ったニヒルな笑みを浮かべる
その人だった

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