23 side土方 ページ26
──「入れ」
迷わず障子を開ける
中に入れば窓辺に腰掛けキセルを蒸かす
花街の死神太夫でありAの親友である月詠がいた
「鬼の副長様が直接来るだなんて、めずらしい」
「…そんなのはどうでもいい。オメェに話があって来たんだ。」
「いきなり押しかけてきて、ずいぶんな態度だね。…それで、話とは？」
「お前、Aが今どうなってるのか知っているか」
「A？最近はめっぽう会わなくなったから分からんが、Aがどうかしたのか？」
「どうかしただと？心当たりがあるんじゃねぇのか」
自然と声が低くなる
親友の恋人と浮気をして、どうかしたのかだと？
ふつふつと感情が湧いてくる
「……」
「ﾁｯ。…あいつは今、かぶき町には居ねぇよ」
「？！それは、どういう…」
「出ていったんだ。やるべき事があると言って。それに、あいつは万事屋と別れた。勿論理由は分かっているな？」
「っ！そうか、Aは気づいていたんじゃな…」
「別れたと言ったが、Aはまだ万事屋の事が好きだと言っていた。それでも別れたのは…お前の為だよ。月詠。」
「わっちの…為…？」
「出ていく前にAは自分の為だと言った。だがよォ、それはただの強がりだ。あいつの目を見れば誰だってわかる。それにAが自分の為に動くことが無いと、お前が1番知っている筈だろう？」
「わ、わっちは何てことを…」
月詠が、涙を流す
「俺は別にお前を泣かせに来たわけじゃねぇ。ただ、一人で耐え続けるアイツを見ていたら、何も知らなかった自分に腹が立った。けどよ、悔しいが俺
にしてやれることは殆ど無ェ。だから、此処へ来た。もう分かるだろ？自分が何をすればいいか。」
「……あぁ。…礼を言う。」
「お前言いたかったことはそれだけだ。礼を言う暇があるなら、Aを助けてやってくれ。邪魔したな。」
これで良かったのか…
だが、1番話さなきゃならねぇ奴に
まだ会ってねぇ。
待ってろ。万事屋。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 72人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
焼酎ハイボール(プロフ) - みーたん@銀さんらぶさん» コメントありがとうございます！嬉しいです！なんとかツッキーも幸せになれるエンドを書きたいと思います！亀更新ですがハッピーエンドまでよろしくお願いします（人´∀`*） (2017年9月3日 23時) (
レス) id: 2a9b8b3a2b (このIDを非表示/違反報告)
みーたん@銀さんらぶ(プロフ) - カッコいい銀さんが戻ってきて嬉しいです！個人的にはツッキーも大好きなので月詠とも仲直り...じゃないけど許せるところまでこのお話は続けてほしいです。 (2017年9月3日 19時) (レス) id: 7c60e25e43 (このIDを非表示/違反報告)
みーたん@銀さんらぶ(プロフ) - はじめまして！序盤から切ない展開ですね銀さんらぶでもあり、銀魂キャラ全員好きなので複雑といえば複雑ですが、続き楽しみにしてますね！ (2017年7月3日 22時) (レス) id: b9e5180767 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：焼酎ハイボール | 作成日時：2017年7月3日 22時
