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22 side月詠 ページ24

わっちとAが出会ったのは2年半ほど前

日輪に使いを頼まれて地上に出た時の帰りに
沢山の荷物を持ったわっちを見たAが話しかけてきて、荷物を持つのを手伝うと言ってきたのが始まりじゃった。

半無理矢理わっちから荷物を奪う形で
持ってくれたがその理由が
可愛い女の子に、こんな大荷物は似合わない
だそうだ。Aの方が可愛らしいのに。

何だかんだいって、歳の近い女の友達というものが
とても少なかったわっちは、とても嬉しかった

Aは明るく活発で、お人好し
話しやすくて人気者、その上顔もいい

いつしかお互いの事を親友とさえ
呼ぶようになっておった

そんなある日、銀時に彼女が出来たと噂を聞いた
正直に言うとショックだった
なんせ、わっちも銀時に惚れておったから

そしてわっちは知ったのだ
その銀時に出来た彼女がAであると

始めは純粋に嬉しかった
友に愛しい人ができたのだ

しかし、恋心というものは、かくも恐ろしい
いつしか喜びは嫉妬に変わった

だが決してAを嫌いになった訳では無い
むしろ、見ている内にやはりいい奴だと思った

何より、銀時とAはとても幸せそうだった


そして、ほんの数ヶ月前
酒に酔った勢いで言ってしまったのだ
銀時のことが好きだ。と

やはり当たり前の様に断られてしまった

それで終わっていれば良かったものの
酒を飲んで弱気になってしまったのだ

昔の事を思い出して
1人が酷く悲しくなってしまった

一晩だけ、一緒にいてくれ。と頼んだ
銀時が断る事が出来ないのを知っていて

泣きそうな女を見て、銀時が断る筈無い

なんて自分は卑怯な人間になったんじゃろうな


そこから始まったのは
爛れた関係

聞くに、銀時もAとは何も出来ていないらしい
そして、その代わりにわっちの所へ来ている様だ

Aの代わり。そう知っていながらも
銀時を独り占めできる時間は
この上なく幸せじゃった


数日前から銀時は、ぱったりと来なくなった
何かあったんじゃろう

Aとも久しく会っていない

…親友の愛しい人と浮気
Aは気づいているのか

まだ、こんな最低なわっちを
親友と言ってくれるのか


なんてわっちは最低なんじゃ


────
夕日を見ながら
物思いに耽っていると

「おい、居るのか。月詠。」

銀時…ではない。

この声は…

焼酎ハイボールです→←21 side土方



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焼酎ハイボール(プロフ) - みーたん@銀さんらぶさん» コメントありがとうございます!嬉しいです!なんとかツッキーも幸せになれるエンドを書きたいと思います!亀更新ですがハッピーエンドまでよろしくお願いします(人´∀`*) (2017年9月3日 23時) (レス) id: 2a9b8b3a2b (このIDを非表示/違反報告)
みーたん@銀さんらぶ(プロフ) - カッコいい銀さんが戻ってきて嬉しいです!個人的にはツッキーも大好きなので月詠とも仲直り...じゃないけど許せるところまでこのお話は続けてほしいです。 (2017年9月3日 19時) (レス) id: 7c60e25e43 (このIDを非表示/違反報告)
みーたん@銀さんらぶ(プロフ) - はじめまして!序盤から切ない展開ですね銀さんらぶでもあり、銀魂キャラ全員好きなので複雑といえば複雑ですが、続き楽しみにしてますね! (2017年7月3日 22時) (レス) id: b9e5180767 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:焼酎ハイボール | 作成日時:2017年7月3日 22時

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