【銀魂】嘘と林檎

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『……銀さん。今日はありがとう。最後の思い出をありがとう。』

「え？」





大きく息を吸って

『私たち、別れよう』

「…は？何冗談言って、」

『冗談じゃない！！！ふざけないで、冗談はどっちよ？！もう駄目なんだよ、我慢なんてもう出来ない。気づかないとでも思ってた？浮気してるでしょう？しかも、私の親友だと思ってた月詠と！』

「！……」

『言い訳なんてできる訳無いよね？本当の事だもの！私のこと、遊びだった？楽しかった？もう飽きた？アンタも月詠も…大っ嫌い！もう顔も見たくない。せいぜい月詠と幸せになっててよ。邪魔な私は出ていくから。』

「待っ」

『さようなら。坂田さん。』






いつの間にか零れていた涙をそのままに
泣きながら走った


さっきの言葉は半分本当で半分嘘


そっか、引き止めてもくれなかったか
ちょっと期待もしてたのに


好きだった

大好きだった

別れたくなんてなかった




けど、これでいい

これで銀さんは幸せになれる

月詠は笑って好きな人と居れる

神楽ちゃん達はこれまで通り暮らせる




だったら私は？




みんなの為になる事が幸せでしょ？
なのに何でこんなにも、悲しいのかな？

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