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_you side_




まただ、またやってしまった
しかも今回はシャレにならないかもしれない。

目を覚ますと見慣れた天井が視界に入って
デジャブ感を覚えると同時に血の気が引いていく。
また渡辺先生に迷惑をかけてしまったのか
幾つ借りを作れば気が済むんだ。





「とにかく起きなきゃ…って、ええ!?」





ベッドから起き上がると、隣に気配を感じて
視線をゆっくり隣へ降りしていくと
すやすやと眠る渡辺先生がそこにはいた。




服は着てる、行く所までは行っていない様子。
何故隣で渡辺先生が眠っているのか
状況が全く理解できない。




「私…やらかした?」




渡辺先生といると何故か謎の安心感が生まれて
無性に眠くなってしまう。




そんなに眠りは深くないはずなのに
何ならむしろ最近は眠れていなかったのに
いや、寝れない日が続いたからこんなにも眠りが深くなってしまったのか。





「…そんなこと考えてる場合じゃない
 渡辺先生起きてください!!」





とにかくこの状況を説明してもらわなければ
私が寝ぼけてベッドに引き込んでしまったのか
だとしたらとんでもないことをしてしまった事になる。




「うるさ、」




「朝です、起きてください
 それでこの状況を説明してください!」





「お前が起きねえからここまで連れて来て
 間抜けな顔で気持ちよさそうに寝てたから
 俺も眠くなって横になったんだよ
 休みなんだからもう少し寝かせろ。」





そう言い残すと
目を開けることなく布団を被り直して
再び夢の中へと旅に出てしまった。





「私が迷惑かけたわけじゃないんですね、良かった
 …って間抜けって何ですか!!」





とことん失礼なことを言う人だ
寝起きでその言葉が出るなんてむしろ感心する。





“自然な笑顔の方がより可愛かった”






だからこそあの言葉がむず痒くて
照れ隠しで言ったであろう
いつものイジリ部分にしか反応しなかったけれど
内心は顔から火が出るんじゃないかと思うぐらいに
恥ずかしくて全身が熱くなった。





「とりあえず起きよう。」






休みとはいえこの状況で二度寝なんてできるわけがない
お風呂に入り損ねて気持ちが悪いし
湯船に浸かって頭をスッキリさせよう。





昨日あったことも、頭の中で整理したいし
月曜からまた始まる実習に集中できるように。

・→←最終章 憧れた天使にはなれなかった



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読者A(プロフ) - いつも ぱくたろうさんのお話を読ませていただいていたのですが私事で久しく占ツクを開けていないうちに新作を作られて完結されていたので2日で一気読みさせて頂きましたが、、、安定にボロボロ泣きました…今回も素敵な作品をありがとうございました。 (2023年1月16日 14時) (レス) @page39 id: c0ba04e557 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぐたろう(プロフ) - 青こなこさん» 最後までありがとうございました!お返事遅くなりすいません。共感していただけて嬉しいです!こちらこそありがとうございました🙇‍♀️ (2022年12月27日 20時) (レス) id: 7ae9714678 (このIDを非表示/違反報告)
青こなこ(プロフ) - 完結おめでとうございます。ぱぐたろうさんの作品、いつも楽しく読ませて頂いています!私も医療系に携わっていることもあり、患者さんとの関わり方や葛藤など、共感するところが多かったです。素敵な作品をありがとうございました! (2022年11月30日 22時) (レス) @page39 id: e1d2c6feb7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぱぐたろう | 作成日時:2022年10月21日 19時

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