被検体008【SPY×FAMILY】 (ページ5)

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幸せな夢ページ5

「ちちアーニャねむい、あるけない」

そう言ってあーちゃんはお父さんに抱えられ、お父さんの腕の中ですやすやと寝始めた。

お父さん、すごく困った顔してる。疲れてるみたい。

ぼくたちのせいかな……。

――ぼくたち、お父さんにとって、迷惑なのかな。

その後お父さんは図書館に寄って育児に関する本をありったけ借りて家へ帰った。

あーちゃんの寝ているベッドの隣で、ぼくは色々考えた。

これからどんな生活が始まるんだろう。

おうちは綺麗で、お父さんも多分優しくていい人。

それから確か、ぼくたちイーデン校？に入学するんだったっけ。

そこはどんな学校だろう。面白いお友達、いっぱいいるのかな。

あーちゃんと一緒にいけるかな。

楽しそうな未来を想像してみる。

それと同時に、今回はいつまで持つだろうと思った。

もう捨てられるのはこりごりだ。

せめて1年は生活したい。

あわよくば、本当の家族になって、ずーっと一緒にいたい。

お父さんとあーちゃんと、一緒にいっぱい遊びたい。

そうなれたらいいな。

ぼくも眠くなってきたので、布団の中に潜って目を閉じた。

その時見た夢は、ぼくたち3人が幸せそうに笑い合う夢だった。