【魔入間】14人目の問題児短編集 (ページ10)

今日:8 hit、昨日:11 hit、合計:4,703 hit

2. ページ10

教室に向かうといつものようにクラスメートが楽しそうに談笑していた

A「おはよう！みんな！」

みんな「おはよ〜」

私のクラスは問題児クラス、クラス決めの前にまあいろいろと問題を起こした生徒とかが入れられた

けどそんな欲深い生徒たちのおかげで王の教室であるロイヤル・ワンを開けたりして他の生徒の注目の的となっている

あ、私がここのクラスなのはえっと、家柄？の問題で学校側が配慮してくれたらしい

別に私は何でも良いんだけど

エリザ「あら〜今日も時間ギリギリねぇ」

A「えへへ、ちょっと用事がありまして」

エリザ「ふふ、何かしらね」

エリザちゃん可愛い

エリザちゃんはイクス・エリザベッタ、といってお姉さんのような可愛くて優しい子だ

彼女は私がエイト先生に会っていることを薄々悟っているだろう

知ってるとは言わないけど

カルエゴ「おい、さっさと席につけ」

いつの間にかカルエゴ先生が来てたみたい

そのまま朝の出席をとって、先生はさっさと教室を出ていこうとした

カルエゴ「あぁ、1時限目は教師の都合で自習だ」

みんなの顔がぱあっと明るくなった

カルエゴ「あとAは用事があるからちょっと来い」

A「あ、はい」

A「なんですか？」

教室の外に出てカルエゴ先生のところに行くと、

カルエゴ「用事があるらしいぞ、こいつが」

教室の扉の陰からエイト先生が顔をのぞかせた

カルエゴ「1時限目は間に合うようにしろよ」

A「イフリート先生、どうしたんですか？」

エイト「いや、さっき僕のところに来てくれたときにさ、落とし物してたから」

はい、と渡してくれたそれは私がいつも髪の毛につけていたヘアピンだった

A「え、うそ、落としちゃってた」

エイト「つけたげるよ」

エイト先生は私の髪の毛にヘアピンをつけてくれた

と、私の髪をさらっとなでて、

エイト「気をつけなよ」

さっさとロイヤル・ワンから出ていってしまった

クララ「Aち〜授業始まるよ〜？自習だけど」

クララちゃんが教室の扉から顔をみせた

A「あっ、うん！、ありがと〜」

教室に入るとエリザちゃんがこっちをみてにこにこしていた

ーーーーーーーーーーーーーーーー
エリザside

(あらあら、Aちゃん、ちょっと顔が赤いわ〜)