20話 ページ22
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？｢あっ、あのっ…｣
くるす｢え、何｣
五色｢オレ、五色工っていいます、テーピング剥がれちゃったのでしてもらってもいいですかっ…！｣
この前髪パッツン、五色っていうんだね。
てか何で私なんかにこんな固いの。
くるす｢私でよければ…？｣
五色｢おっ、お願いします！｣
そう言って五色は頭を下げながら、テーピングの剥がれた右手を差し出してきた。
くるす｢え…顔上げて？｣
五色｢すっ、すみませんっ｣
くるす｢そんな固くならなくて大丈夫だけど｣
五色｢緊張しちゃって｣
くるす｢緊張？知らない人だから？｣
五色｢いえ、年上の…お、女の人とあまり話したことなくて…｣
くるす｢え｣
五色｢す、すみません、気持ち悪いですよね｣
くるす｢そんなことない、私は君の先輩じゃないんだし、同級生だと思って気軽に接してくれていいから｣
五色｢あっ、ありがとうございます！｣
くるす｢うごかないで、やりにくい｣
五色｢すみません！｣
五色の手は大きくて逞しい手だった。
指も長くて形も良かった。
ただ、バレーしてるから傷だらけだったけどね。
それだけ頑張った証拠なんだろう。
青城のやつらの手をみてもそんなこと1ミクロンも思わないのにね。
くるす｢よし出来た…これでいい？｣
五色｢はいっ、ありがとうございます！｣
くるす｢また何かあったら遠慮なく言って｣
五色｢はい！｣
1年生ってあんなに可愛いもんなんだな〜
あ、物理的な意味じゃないよ。
確かにタイプ的に言えば金田一よりだけどさ。
金田一はなんというか…
同情してる感じがある。
ミーティングで私が話へついていけてなかったりすると私の名前出してくれたり。
思いやりなんだろうけどさ…
性格の悪い私にはただのおせっかいで鬱陶しいだけ。
五色は金田一と違って初々しい感じがある。
持つならこんな後輩が良かったな。
国見みたいに生意気な後輩じゃなくてさ。
牛島｢木羽｣
くるす｢はっ、はい！？｣
あの牛若にいきなり名前を呼ばれてはびっくりするのも無理がない。
牛島｢？ゲームだから得点板とゼッケンの用意を頼みたいんだが｣
くるす｢りょ、了解です｣
牛島｢あぁ、助かる｣
そう言って牛若は微笑んだ。
あ、牛若って笑ったりするんだなぁ。
そんな意外な発見で驚いた。
その後は川西と名乗る人(一応初対面ではないんだけどね)が手伝ってくれながらゼッケンと得点板を用意した。
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イナフ(プロフ) - とうふになりたいソボロゴハンさん» そう言って貰えてすごく嬉しいです！はい、頑張ります！ (2017年4月8日 6時) (
レス) id: d6a82f5fe9 (このIDを非表示/違反報告)
とうふになりたいソボロゴハン - すごく面白いです！更新頑張ってください！！ (2017年4月8日 6時) (レス) id: 821c3e2849 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イナフ | 作成日時：2017年3月9日 23時
