一難去ってまた一難 ページ39
いづみside
あっという間に本番になり、無事に終わる事を願う。
だが不安とは裏腹に寝不足がいい感じに影響したのか皆肩の力が抜けていて、いつも通りにやれていた。
色々あった初日だが、お客さんの評判もよく無事に幕を下ろした。
しかし安心したのも束の間、楽屋にまた1枚の脅迫状が落ちていたのだ。
左京さんは警察沙汰にはしなくても大丈夫って言っていたが･･･
そこから公演が始まって3日目のこと。
あれから特に何も無かったが、とうとう事件が起こってしまった。
幕の休憩中にそれは判明して、支配人が慌てて私を呼びに来た。
急いで楽屋へ行くとザワザワとしていた。
い「みんな、何があったの？」
左「小道具のピストルが無くなった」
い「え！？」
臣「1つ残らず消えてる」
まさか盗まれてしまった？
左「休憩終わるまであと10分もないか･･･代わりを手配しても間に合わねぇ。かくなる上はモノホンのチャカを」
い「それはアウトでしょ！？」
左京さんがとんでもない発言をしだした。
どうしよう、もう間もなく始まってしまう。
臣「次にピストルを使うのは？」
十「･･･俺っす」
臣「休憩明けのシーンか、どう考えても間に合わないな」
などと話しているとガチャっと扉が開いた。
振り返るとそこにはAが立っていた。
い「え、Aなんでここに？」
「いや、何かこっそり見に来たらいづみが松川さんと慌てて出ていったから何かあったのかと思って来たらザワザワしてるし･･･何があった？」
心配してくれているAにピストルが無くなったことを伝えた。
「マジか、よくトラブル起こる組だね。」
支「もうすぐ休憩終わります！」
い「ーー」
残酷にも時間は過ぎていく。
「･･･ピストルの事は任せてもらってもいい？流石に今からじゃ間に合わないけど終わりくらいには用意出来ると思うから」
い「え、どうやって･･･」
「まぁその辺は企業秘密という事で。ちょっと電話してくるね」
と言ってAは楽屋を出ていった。
左「とにかく舞台を空ける訳には行かねぇ。出るぞ」
十「っす」
万「くそ、やるしかねぇか」
臣「そうだな」
太「･･･」
そして音声アナウンスが響き渡りとうとう幕が上がったのだった。
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なつ(プロフ) - ASAHIさん» ありがとうございます！凄く励みになります！これからも、つたない文章ではありますがよろしくお願いします！ (2021年6月20日 17時) (
レス) id: 8769634797 (このIDを非表示/違反報告)
ASAHI(プロフ) - 初コメ失礼します！すっごく好きです！これからも頑張ってください！！ (2021年6月20日 16時) (レス) id: eadd94c2a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なつ | 作成日時：2021年6月13日 11時
