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「おはよ〜、A」
「…おはよう」
とても爽やかとは言えない顔に「え、どうしたの?」と聞くのは自然な流れ。
「お弁当、作れなくて」
「なーんだ、そんな落ち込まなくても」
それはもっともな意見なのだけど、時間もなくてコンビニにも寄れなかったから、売店は決定。
ただ、あの戦争の中で買えるのか?
だからって食堂の選択肢は無いのだから最悪、昼抜きを覚悟してAはため息を付いた。
そしてやってくる昼休憩。
「じゃあ、売店行ってくるね」
「え、ソウタに頼まなかったの?」
そんなマユの声に驚くのはAの方。
「女子があそこでパン買うのは無理だって!ソウタに頼みなよ!走っていけば間に合うかも!」
「ほら!急いで!無くなっちゃうよ!」
マユに背中を押され、急かされるようにAは廊下を走り始めた。
「おばちゃん、カツサンドとコーヒー牛乳!」
「はいよ、430円」
「こっち、ミックスサンドと焼きそばパン」
「はい、480…お釣り20円ね」
売店は既に戦場。
ソウタがどこにいるかなんて見つかるはずもなく。
「お弁当、忘れちゃった?」
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あいうえお - 解釈不一致なのに新しい道が開けたっていうか全て星様の文才によるものというか、ほんと面白いです、これからも応援してます!!!ジュノンくん最高!!!!! (5月23日 21時) (レス) @page1 id: 4e657aa584 (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお - 天才すぎます、ありがとうございます、読み続けます、、、、 (5月23日 21時) (レス) @page1 id: 4e657aa584 (このIDを非表示/違反報告)
れい(プロフ) - 最近の中で一番好きな夢小説です、! (5月22日 23時) (レス) @page35 id: 7c9597bb9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:星 | 作成日時:2023年5月18日 20時