・ ページ2
・
「もしかして、俺が少し遅れたから泣いてた？」
自分の置かれた状況がさっぱり分からなくてAは驚いた表情のまま見上げていると、彼は少し笑った後また口を開いた。
「こんな可愛い顔して泣かれたら、断るなんて出来ないね」
そんな台詞に我に返るが、さっぱり意味が分からない。
「あ、あの」
「今日は部活があるからその後でいい？」
一体何の話をしてるのか。
今日転校してきたばかりで誰かと待ち合わせなんてしてるはずもないし、目の前の彼が誰かなんて勿論分からない。
だから、人違いですって言おうとしたのに彼の言葉に遮られてAは口ごもった。
「じゃあ、これだけ先にプレゼント」
彼は優しく笑って、長く綺麗な指をAに伸ばす。
その指はAの顎を捉え上を向かせた。
見えるのは彼の綺麗な顔だけ。
それが視界いっぱいに見えると今度はぼやけて。
チュッ
そんな音にAは身動きも出来なくて目を見開いたまま。
「驚いた顔も可愛いね」
そう言えば彼はまた少し笑う。
今何された？
Aの頭は完全にフリーズ。
今のって。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 159人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あいうえお - 解釈不一致なのに新しい道が開けたっていうか全て星様の文才によるものというか、ほんと面白いです、これからも応援してます！！！ジュノンくん最高！！！！！ (5月23日 21時) (
レス) @page1 id: 4e657aa584 (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお - 天才すぎます、ありがとうございます、読み続けます、、、、 (5月23日 21時) (レス) @page1 id: 4e657aa584 (このIDを非表示/違反報告)
れい(プロフ) - 最近の中で一番好きな夢小説です、！ (5月22日 23時) (レス) @page35 id: 7c9597bb9e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：星 | 作成日時：2023年5月18日 20時
