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天使60 ページ32

私は部屋に戻りベットに倒れ込む

________嘘をついてしまった





実はベットを借りてたなんて言ったら

ヒロトさん、怒っちゃうよね





貴利名くんから沢山連絡が来た

電話にも全然気が付かなかった



_____嘘、気付かないふりをした



貴「大丈夫だった？なかなか出ないから」

貴「ヒロトになにか酷いことされてない？」

折り返すと心配そうに焦った様子で話す貴利名くん



『だ、大丈夫！何にもないよ！』



ごめんね、貴利名くん

今だけ、ほんの少しだけ





『初恋の頃の私に戻らせて』





ヒロトさんなんて好きじゃないと思ってた

でも、今日のヒロトさんは違う

私の大好きだったヒロトくん





『ずっと前から好きな人、



_____私だったらいいなって思っちゃいますよ』





そう言っておでこにキスを落とす

これで全てをリセットしよう

私はベッドの縁に身体を預ける





ごめんなさい、ヒロトさん

私はあなたが思ってるほど_______



『いい子じゃないかもしれない』



昨日のような姿を見せられると

心が揺らいでしまう

あの指輪だって結局また出しちゃうんだもん



『未練、残りすぎだよ』



忘れたくて忘れたくて酷いヒロトさんを上書き

してるのに消せない、消えてくれない





『ヒロトさんのことなんて好きじゃないよ』

『そう言わないと好きになっちゃうもん』

『意地悪なのに私の事助けてくれて』

『そういうところ大っ嫌い』

『、、、嘘、好きかもしれない』





ヒロトさんの寝顔を見て酷く落ち着く自分が怖い

貴利名くんの事は大好きだ

だってあのキラキラした笑顔で私の心を奪った

どっちも望んじゃうなんて、私最低









▽悩める天使にトライアングル発生





貴「もっと、俺を好きになるように仕向けないと」
▽無自覚天然王子様は
実はずる賢い恋愛ハンター？



ヒ「諦めの悪い負け主人公も悪くねえだろ」
▽暴君不良御曹司は
実は優しいオオカミ少年？









▽恋愛戦争が延長致しました

▽仮面の外れた王子様

▽今回は少し御曹司に傾いたようだ
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【ずる賢い恋愛ハンター】
【優しいオオカミ少年】



狩人は狼を捕まえて真実の愛を掴み取る事が出来るのか

それとも

狼がそのまま天使と共に奪い去ってしまうのか





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