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天使59 ページ31

俺は一睡もできなかった

気になって考えて気づいたら朝になってた

俺がこんなに悩む相手は1人しかいない



貴「ヒロトの家に泊めてもらった」

貴「雨だから帰れなくて」

貴「そのあとは、どうなったの」



少し喜んでるような声色

なんで喜んでるの

もしかして、好きなの？



なんとなくだけどあの手紙の時

ヒロトのこと好きなのかなって思って聞いた

でも、そんなことないって

ヒロトは言ってたけど

貴「Aに聞きたかった」

俺と同じ瞳を向ける

それが無性に嫌だ

ヒロトに連れ去られた時も嫌そうな顔じゃなかった

むしろ、反対だったかも





どうしようという焦り

盗られるという恐怖





貴「あの笑顔、困った顔、照れた顔、怒った顔」

貴「ヒロトに取られたくない」



俺は外へ駆け出す



本当はお遊びで終わらせたかったけど

そんなこと出来そうにない

俺は朝日が昇る前の暗い道を走る

貴「Aのこと、射止めるのは俺」

俺のとなりで俺の事応援して欲しい

Aの事、俺で埋めつくしたい

あの笑顔も優しさも1番に触れるのも俺




_____奪い返す





アイツを守れるのも幸せにするのも俺

くしゃっとした笑顔も楽しそうな笑い声も

俺がとなりで守り続ける

ヒ「絶対にAを渡さねえ」

諦めたくて試行錯誤しただけ無駄

むしろ想いは募るばかりで持ちきれない

絶対に後悔させない



俺は陽の光を浴びながら決心する



あんな健気で一生懸命なAを

氷浦なんかに渡せない



昔からずっと一緒にいて守ってきた

今更放棄するのも変な感じ

だから俺はずっとずっと守り続ける



ヒ「みてろ、氷浦」

ヒ「負け主人公だって勝ち目あるんだからな」

急にでてきた主人公がヒロインを奪い去る

メジャーな盛り上がる結末

それを絶対にさせない



ヒ「幼なじみなめんなよ！！！！！！」





貴「幼なじみからの略奪とか、最っ高」



目元を紅くして興奮する君をまだ誰も知らない



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裏のあるキャラってゾクゾクしませんか
私はゾクゾクします
高嶺の花子さんがとてつもなくヒロトなのでちょっと聞いてみてください╰(‘ω’ )╯三

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