→恋する天使はトライアングル2←

天使57 ページ29

俺は行き場のない手をそっとAの頭に乗せる



ヒ「だ、だ、ダイジョウブカ？」

いや俺が大丈夫じゃない

小刻みに俺の手の中で震えるA

ヒ(いや無理しんどい)

ヒ(可愛すぎてショック死する)

昇天しそうな俺に何故か心配そうなコイツ



『ヒロトさん、心臓が、、、』

飛び出すんじゃないかってくらい高鳴る俺の心臓に手を置く

今、アドレナリンが出まくってる



ヒ「あ"あ"？この俺がこんなことで動揺するわけ」



ガシャーーーン

白い稲妻が走る

俺の裾をぎゅっと握るA



ヒ(これはどう言うご褒美ですか)

俺はソファに座りながらあさっての方向を見る

じゃなきゃ平常心が保てない

神様は優しいのか悪戯なのか



『え？』



バチッと電気が消えてしまう

真っ暗な部屋、雨の音が聞こえない

廊下をかけまわる足音もかき消すくらい

心臓が高鳴る

『停電、しちゃいました、、、』



ﾒｲﾄﾞ「大変です！雨の影響で地崩れが________」

きっとコイツの帰る経路が絶たれたと伝えたかったのだろう

だが、メイドは空気を読む

ﾒｲﾄﾞ「あったみたいですけど、大丈夫ですね」

にっこり笑顔で失礼しますと出ていく

ヒ(いや！！！大丈夫じゃねえだろ！！！！)



『ど、どうしよう、帰れない、、、』

あわあわと慌て始めるA

とりあえず電話をとお日さま園に電話する

雨の影響で今俺の家に居るって

電話を置き、もぞもぞしながら俺を見る



『あ、あの、ヒロトさん、、、』

『凄く失礼だし、申し訳ないのですが』

『その、、、///////』




________今日、お泊まりしてもいいですか？





急にオーバーヒートして倒れる俺

電話越しに聞こえるタツヤの声

目の前で心配そうに俺を揺するA



ヒ(生きててよかったぁーーーーーーー)

今までのツケが回ってきた

ありがとな神様、仏は俺を見捨てねえ

ヒ「大丈夫に決まってんだろ、なんせ俺は」

『ゴットストライカー、ですよね』

『ありがとうございます、お世話になります』



申し訳なさそうに礼を言う

謙虚で控えめに言うAにフィルターがかかる



白無垢を着ている将来のAの姿



『ひ、ヒロトさん！！！！』

『タツヤどうしよう！ヒロトさんが！！！』

タ「無視していいと思うよ」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
タツヤ意外と扱い雑
でも好き

天使58→←天使56

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す