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天使53 ページ25

家の中に入れてもらったコイツ

入口の壺や絵画を見ては唖然としてる

ずっとキョロキョロしてて落ち着きがない

そんなコイツをメイドに頼んで風呂に入れさせる





ヒ(アイツ、どこまで聞いたかな)

ヒ(聞かれててもアイツは俺に興味ねえしな)

シャワーを浴びて部屋に戻る

携帯で先程の女の連絡先を消す

最近はずっとこの調子だ





遊園地でふっ切れて、忘れたくて、上書き保存

それが出来なくて空回り

Aと程遠い女と遊んでそのまま好きになる

ことが出来なくて、どこかでアイツと比べてしまう

そして別れて連絡先を消す





ヒ「あー、マジ虚無感」

見られたって思って逃げたくなった

こんな無様な俺はすげー面白く見えるんだろうな

そして走ってたらアイツ見えなくなって

そしたら代わりに_____



『ひ、ヒロトさん』



コンコンと控えめになるドア

聞こえてくるずっと聞きたかった声

ヒ「開いてる」

すると、控えめに開けられるドア

お風呂上がりで頬が紅潮して髪が濡れてる



ヒ(あー、エッロ)



俺は何とかこの状況を穏便に済ませたい

そのためにはまずこいつを何とかしねえと

腕を引きベットの前に座らせる

『え？え？？？』

困惑するコイツの髪をタオルで優しく包む

ドライヤーを取り出し髪を乾かしてあげる

髪の毛から俺と同じ匂いがする

ヒ(マジか最高)



ヒ「動くな、髪抜けるだろ」

ヒ(すげーふわふわ、ずっと触りたい)

大好きなコイツの髪

手入れが行き届いていて傷みがない





『髪の毛少し切ったんだー！！！』

ヒ「へ、へぇ〜」

ヒ(かわいい似合ってるって言うんだぞ！)

お日さま園で遊んでた時

周りの奴らもニヤニヤと見てきてた

ヒ「け、け、、、けっ////」

ヒ(結構似合ってる！！！)

『あ！お父様だ！！！』

わあっと集まっていくアイツら

その笑顔で走っていく後ろ姿を見て叫んだ

ヒ「けだま！！！！！！！！！」





ヒ(あの時から拗らせてたのかもしれない)

俺は髪を乾かしながら思う

コイツはずっとソワソワしたままだ

ヒ(耐えろ俺の理性)



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男子中学生が好きな子と一緒とか
ほぼ拷問すぎて私だったら無理絶対無理

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