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天使52 ページ24

私は両腕を掴まれ身動きが取れない



貴「なんで、ヒロトがここにいるの？」

貴利名くんがヒロトさんに問掛ける

気のせいかもしれないけど少し顔が怒ってる



ヒ「コイツは俺が担当だ」

ヒロトさんは私の腕を離さない

ヒ「お前はとっとと家に帰れ
あれならタクシー出す」

ヒ「コイツ、Aの身元引受け人は俺の親父だ
だから俺が責任持って帰す」



そう言うと雨の中強引に連れていくヒロトさん

自然と手が離れてしまう貴利名くん

貴「、、、。」

呆然と立ち尽くす貴利名くんに頭を下げて車に乗る





ヒ「なにしてんだよ」

そう言ってタオルで私を包む

ヒ「急に追っかけてきてずぶ濡れで
風邪ひいたらどうすんだ」



『なんで、



ヒロトさんが私の事心配してくれるんですか』



泣きそうな震える声で聞く

私の事ヘドが出るくらい嫌いって言ってたのに

そんな私を、

_____何故か心配そうな目で見てくる



ヒ「俺は汚ねえ捨て犬見捨てねえ主義だから」

私はふふっと笑ってしまう

『私、捨て犬ですか？』

何故か嬉しくなった

久しぶりのヒロトさん

そんな言葉もなんだか可愛く聞こえてくる



ヒ「てめ、何笑ってんだよ！！」

そう言って私の頭をタオルでぐちゃぐちゃと拭く

それでも笑いの止まらない私

『もう、痛いです！』

ヒ「てめえが笑ってっからだろ！」



気がついたらヒロトさんの家に着いた

初めて見るヒロトさん達のお家

私はただ見上げることしか出来ない



ヒ「そのまま帰すと怒られるから」

ヒ「風呂だけ入ってけ」

傘をさすヒロトさんが優しい

歩幅も合わせてくれて

傘だって私に寄せてるから自分が濡れてる

傘をそっと押し返しても寄せてくれる



ヒ「このヒロト様が入れてやってんのにいいご身分だな」

『だ、だって、濡れちゃいます』

ヒ「いいんだよ、俺は」



そう言ってくるヒロトさんがとてもずるい

昔からそうやってその気になるような言葉

私が喜ぶ言葉を沢山くれた

そして、先程雨の中聞こえた言葉

その先がどうしても気になってしまっていた





ヒ「それに、俺はずっと前から本命がいる」





それは一体誰なんですか？



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肌がつっぱってしんどいんで
アクアレーベルから新しいのに乗り換えようか考え中です

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