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天使48 ページ20

私はそのあとの授業が頭に入らなかった

何となく授業を受け何となく掃除をして

何となく連絡を聞いて何となく教室を出る

そして部活へ行く



タ「あ、A！ちょっといい？」

タツヤと部費や経費の話をして

全員集まって練習が始まった



(なんでやる気出ないんだろ)

謎の喪失感、虚しさ

何処かにぽっくりと穴が空いたような感じ



晴「どうしたんだよ！元気ねえじゃん！」

風「朝は元気に登校しただろ？」

晴矢と風介が気を使って話しかけてくれる

『あ、ちょっと、色々あって』

そんな私を見透かしたように悩みの種を突いてくる



玲「ヒロトか？」



私は無言で頷く

最近のヒロトさんが変なのはみんな知ってる

何があってもサッカーはやってたし

学校だってサボるけどある程度は来てた

なのにぱったりと来なくなった



(遊園地の日から全然見かけてない)

別にヒロトさんなんかに構わなくたっていい

いじめられないし、悲しくもならない



(なのになんで寂しいんだろ、私)



タ「きっとヒロトにも何かあったんだよ
大丈夫、そのうち落ち着くよ」

タツヤの一言で幾分かは落ち着いた

そしていつも通り行われる部活

タオルを渡して、スクイズ回収して





その頃には外は土砂降りの雨





貴「雨、降ってきたなー」

明「どうしようか」

外で練習してた俺達は一時避難で体育館に行く

今日の練習は外でやるカリキュラムを組んでいた

剛「ひとまず、走る？」

その一言で校内ランニングに変更

走る俺に明日人が問掛ける



明「遊園地のあと、何か進展は？」



貴(進展、か)

いつも通りLINEして、情報を交換して

好きな食べ物がシュークリーム

色は黄色が好きで雷が苦手

あとは、

明「あ、もういいです」

明「何か他にさー！！！！！！」

悩む俺、期待の眼差しを向ける

はっと思いついて手をポンっとする



貴「キーホルダーお揃いにした！」



の「なにそれみたい！！！！！」

奥「氷浦もやり手だね」

万「で、どんなやつ」



急に話に入ってくるみんな

聞き耳を立ててたらしい



貴「ど、どんなって言われても」



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雷門入れると平和になっていいわ

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