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「あ〜もう！見えないよー！………」
2曲目の曲がかかってから、前のお姉様方が待ってましたとばかりにうちわやペンラを振りさげ、身長が小さいおれには死角になっていた。
せっかく、アリーナ席が取れて見えると思ったのに……
ファンサ目的なのか大きなリボンのカチューシャや、花の冠を付けている女性ファンでA様の姿がほんの少ししか見えない
ぴょんぴょんと飛び跳ねても足が痛くて限界。これじゃあ見に来た意味がない………ううん、他のアイドルもラブいし、かっこよかったけど、A様のライブ初めてだったのに……
曲が間奏に入り、キュートで、でもダイナミックなダンスを踊っているのが巨大スクリーンに見える。
やっぱりラブーい！かっこいいなぁ………
そんなことをもみくちゃになりながら考えていると、踊って歌っているAとバチッと目が合った。
えっ、おれの方見てる！！！？いやいや、まさか………！気のせいだよね、こんな大勢いるのに見えるわけないよね……
あ、あれ！！？うそ！？降りた！？なんで！？
Aは中央のステージから軽々降り立ち、ファンのいる方に走っていった
もちろん柵が張ってあるのでファンからはAに触れることが出来ないが、Aはそんなファンのために毎回ハイタッチをしに行ってあげる。
「(でも、パフォーマンスは！？)」
ステージ上に目をやると、それを分かりきってるのかジュンはそのまま歌い続け、Aの分までのパフォーマンスが取れるくらい連携が取れている
…………すごい、すごい！！！かっこいい！！
再びA様の方を見ると、おれのいるアリーナ席まで手を振って近づいてきた。
ハイタッチしてほしいお姉様方に潰されて、死にそう………あぁ、まって！おれもハイタッチしてほしい！
もみくちゃになりながらも、一番前に出ようと手を伸ばすと誰かに手を掴まれた
『よっと、………！大丈夫か？』
ひ、ひえぇぇぇぇ！！！！！！本物だ！！！！(※本物です)
お、おれ！楓坂Aに手を握られてる！！！？この手もう洗わない！
「あ、えっ、だ大丈夫です！！！！」
『うっし、元気ならおっけ！最後まで楽しんでくれよな？』
パチリとアイドルお得意のウィンクをもらい、おれの手に本当の王子様のように唇を落とし、じゃあなとステージ上に戻った。
「おれもうこの手洗わない………」
この時はまだ中学二年生の白鳥藍良、初めての恋をした日でした
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死柄木朧(プロフ) - ナギナギの漢字違いますよ。正しくは凪砂です (2022年8月14日 22時) (
レス) @page27 id: d2d08f032a (このIDを非表示/違反報告)
璃胡(プロフ) - めっちゃ心が死にかけてバクバク音鳴らしながら見てましためっちゃ続編楽しみにしてます！！！！！！！ (2021年10月7日 21時) (レス) @page50 id: 22b34aab1f (このIDを非表示/違反報告)
伊弉冉アリスさぶ - 続編おめでとうございます！照明が落ちてきたときはドッキドキして続きを待っていましたが、ちゃんと生きているようで。良かったです… 続編、お待ちしております！ (2021年10月7日 20時) (レス) @page50 id: c2abd4fe86 (このIDを非表示/違反報告)
氷翠(プロフ) - マジで泣きました。続編も頑張ってください。楽しみに待ってます!! (2021年10月7日 19時) (レス) @page49 id: c0d88fed6a (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - すごい小説にひきこまれました。楽しみに待ってます。 (2021年10月4日 18時) (レス) @page44 id: 30bd05b899 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃亭 x他3人 | 作成日時：2021年9月19日 17時
