拾捌 ページ23
中に居た首領と太宰さんは当然の如く此方を見て固まる。
久しぶりに突き刺さる視線が痛いと思った。
｢……君達はそういう関係だったのかい？｣
『そういう関係とは？』
｢いいえ、首領。未だ違います｣
首領が云う、そういう関係とは何だ？
横抱きする関係という事か？？
なら、前世と今世合わせて生まれて初めてなのだが……よく判らないな。
其の儘、首領と蘭堂さんは話し始めたので後ろに控えていると太宰さんが私の腕を引っ張って近くにあった
｢判ってない様だから教えてあげるけど、森さんが云ったそういう関係って云うのは恋人関係って事だよ。因みにAさんは蘭堂さんの事好きなの？あ、友人的にじゃ無くて恋愛的にね｣
『そういう事でしたか、今納得しました。好きかと聞かれましても恋愛と云う物はよく判らないので……』
太宰さんに教えて貰って漸く理解した。
横抱きは恋人関係に見えるのか、初耳だった。
後、仮に恋愛的に好きな人物が出来たとしても私は黒の時代編で恐らく消えてしまうので意味が無いと思うのだが、まあ善い。
彼は私の返答と顔を見て｢あー、うん。無さそうだもんね｣と云い、自己解決して完全自 殺読本を読み始めた。
無さそうとは？？
此方でもよく判らない事だらけだ。
前世でも首領に云われた言葉の理由を求めて警備の黒服に目を向けたが逸らされてしまった事があるし他にも色々あるのだが割愛する。
一々真剣に捉えていれば、その内頭がショートするかも知れないし之以上考えるのは止しておこう。
｢そう云えばAさんって何処に住んでるの｣
チラリと此方を見て本の
『此処です』
｢え、此処なの？｣
『はい、此処です』
普通自宅は持つ物なのだが消える私にとっては変に痕跡を残す訳にもいかないので不要だった。
なので先代首領から頂いた一室を自宅代わりに使用している。
唯一の部下である彼も、私と近くに居たいと云っていたので先代首領に頼んで隣室に住んでいると伝えたら太宰さんは微妙な顔をした。
｢何かあの先代のイメージが崩れ落ちそう｣
『それは私も思いました。あ、首領にも後で許可頂かないと……』
｢別に許可要らないでしょ、森さんだし｣
『さては太宰さん反抗期ですか？』
｢はあ！？何でそうなんの！！？｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 400人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
黒龍(プロフ) - 様々なオタクさん» もしやSAOの……？() (2021年6月12日 19時) (
レス) id: b77228759e (このIDを非表示/違反報告)
様々なオタク - ヴァッサーゴ？！ヴァサゴ？！POH？！ (2021年6月12日 18時) (レス) id: eccd7c5314 (このIDを非表示/違反報告)
黒龍(プロフ) - 布教する猫さん» コメントありがとうございます！更新に関しましては不定期になりますが頑張ります^^ (2021年1月16日 11時) (レス) id: b77228759e (このIDを非表示/違反報告)
布教する猫(プロフ) - すっっごく面白いです！！更新頑張って下さい！！(* ´ ▽ ` *) (2021年1月14日 20時) (レス) id: 0899319726 (このIDを非表示/違反報告)
黒龍(プロフ) - じしゃくさん» コメントありがとうございます！そして、そこに気付いて頂けて凄く嬉しいです……！！ (2020年3月29日 17時) (レス) id: 9b97ad947e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：黒龍 | 作成日時：2018年5月21日 1時
