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壱 【世界の狭間編】 ページ5

(貴女side)





『此処は……?確か私はあの時……』




目が覚めると周囲が真っ白の世界にぽつん、と佇んでいた。
私は、確かに死んだ。そう、死んだ筈だ。
じゃあ、此処が所謂“天国”というものなのか……?


否、之迄してきた事や大切な人達を助けられなかった事、そして最期の戦いからにして私はどう考えても地獄に落ちなければならない様な人物だ…………んん、本当に此処は何なんだ。


ふ、と気になって左胸を見ると衣服には確かに弾丸が貫通したであろう破れた痕があるにも関わらず、傷痕が塞がっていた。
致命傷であった、あの傷が、だ。




「不思議そうな顔をしているね」




突如聞こえた声に驚き、バッ、と効果音がつきそうなくらい勢いよく振り返ると目の前には羽の生えた少年が立っていた……ん?羽??




『そういう趣味なのか?』




羽を指差し乍ら云うとワンテンポ遅れて少年は急に笑い出した。……笑い出す要素が今の発言にあったのだろうか?




「ははっ、初めて云われたよ。そうだね、君達人間にとって僕達は見た事が無い空想の様な生物だ。先ずは自己紹介だね__僕は君達の世界でいう“神”さ!」


『は?神??』


「そう、神だ。因みに君よりもずっと歳上だよ」




目の前の少年が神で歳上?
(にわか)に信じ難いが、此方は死んだ身。死んだ人間が現在撃たれた傷が塞がった状態で佇んでいるのだから、目の前の少年が神だというちょっとイタイ発言も可笑しくは無いのかもしれない。




『……っと、神だったか?何故、私は此処に居る、と言うか此処は何だ。而も左胸の致命傷であった筈の傷も何故塞がっている?矢張り此処は地獄か?』


「うん、冷静に判断処理している所は前職だけあって流石だけど取り敢えず落ち着こうか、質問責め過ぎる。後、何気に失礼な事考えてたよね?ね??僕イタくないからね???」

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黒龍(プロフ) - 様々なオタクさん» もしやSAOの……?() (2021年6月12日 19時) (レス) id: b77228759e (このIDを非表示/違反報告)
様々なオタク - ヴァッサーゴ?!ヴァサゴ?!POH?! (2021年6月12日 18時) (レス) id: eccd7c5314 (このIDを非表示/違反報告)
黒龍(プロフ) - 布教する猫さん» コメントありがとうございます!更新に関しましては不定期になりますが頑張ります^^ (2021年1月16日 11時) (レス) id: b77228759e (このIDを非表示/違反報告)
布教する猫(プロフ) - すっっごく面白いです!!更新頑張って下さい!!(* ´ ▽ ` *) (2021年1月14日 20時) (レス) id: 0899319726 (このIDを非表示/違反報告)
黒龍(プロフ) - じしゃくさん» コメントありがとうございます!そして、そこに気付いて頂けて凄く嬉しいです……!! (2020年3月29日 17時) (レス) id: 9b97ad947e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黒龍 | 作成日時:2018年5月21日 1時

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