失踪中の親友は異世界で満喫してるらしい。 (ページ14)

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こっちの世界の海中ページ14

*

意を決して海の中に入った。

海藻がゆらゆら揺れている。
所々に小魚を見つける。

青いような緑のような、
とても綺麗な水を見る。

私の語彙では足りない綺麗さ。

「あれ？あいつ見とれてね？」

「Aって、水関係の所好きだからね。
しょうがないね。川とか湖とか海とかね。」

『川とかが好きで何が悪い？』

「あ、戻ってきた。」

「いやー？濡れるのは嫌なのになぁって。」

少し嫌味混じりの言葉を聞く。
はぁっとつい口からため息が出てしまった。

『濡れるのが嫌なんじゃなくて、
濡れた後が嫌なの。足に着く砂とか特に』

「あー、わかる気がする。」

「あれ？でも前に海で濡れた足に砂かけてなかった？」

『そっちの方が早く乾くし？』

「そーだね。んじゃ、準備いい？泳ぐよ？」

ユウが周りを見ながら言う。
それと同時に彼らは首を縦に振る。

「位置について〜、よーい、どん！」

その掛け声を合図に私たちは泳いだ。

みんな速いな、そう思いスピードをあげようとした。

その時だった。

「うわぁ！？」
『ユウ！？どうした！？』

ユウが突然叫んだ。
私もエーデュース達もびっくり。

「まってまって助けて海草が足にまとわりついてる取れない！」

『大丈夫！？』

すぐさま駆けつけると片足に昆布がまとわりついている。

『少し待っててね。』

そういい、昆布を引き剥がす。
なんがこの昆布、力強くないかい？
昆布に力があるのか知らないけれど。

「貸して、俺がやる。」

エースがそういいこっちへ来た。
すぐさま昆布は取れる。

『私の時は全然ダメだったのに、どうして？』
「力の差じゃね？男女差とかな。」
『なるほど。』

私が関心しているとどこからか、
ギュルルル〜と音が聞こえた。

「すまない、俺だ、お腹が空いてしまって。」
『それじゃ海の家に行こう？焼きそばとかあるはずだよ。』

満場一致で海の家へ行く事に。
ラムネ、あるかな、、、

『待ってデュース！海の家とは言っても海に家があるわけじゃない待って！！』

「海の中じゃ、ないのか、？」