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『ここ狭くない?』



これだとベッドの方がまだいくらかマシだ



テヒョン「ううん、いいの」



そう言い、ギュウっと抱きしめ
私の胸に顔を埋めるテヒョン



テヒョン「こっちの方が
 Aが近くに感じられる」



こうして甘えてくる彼は珍しい



前にこうゆう事があったのは
たしかクラスの不登校の生徒が
テヒョンの努力の甲斐も空しく
学校を転校していってしまった時だったと思う



『何かあった?』


テヒョン「ううん、何もないよ、
 ただこうしていたいだけ」



まるで子供みたいにキュッと指を絡め
長い脚で私の両の脚を捕まえる



普段見えない形のいいつむじ


髪からテヒョンの匂いがする



そんな彼が愛おしくて
出来るだけ優しく出来るだけ静かに抱きしめる



『眠れるまでこうしててあげる』


テヒョン「ん」



いつもこうしてくれるでしょ?


私・・・テヒョンがこうしてくれると
すごく安心するんだよ?



『テヒョンの風邪が
 早く良くなりますように』


テヒョン「そうだよね、
 じゃないとAにキスも出来やしない」


『そうだね』


テヒョン「死活問題だよ」


『ふふっ』



大丈夫、私は彼を大切に出来る・・・彼だけを



そんな思考を見抜いたのか
先ほどより少し甘みのある声で



テヒョン「どこも行かないで」



小さく、弱々しく呟く



『・・・テヒョン?』


テヒョン「お願い・・行かないで」



やはり今日のテヒョンは
どこか少し違うのかもしれない



だけど



『行かないよ、どこにも行かない』



きっと彼はそれを私に
知らないフリして欲しがってる



テヒョン「ん・・・」



泣いてる?



鼻を啜るフリして誤魔化してるけど
彼は少し泣いてるのかもしれない



テヒョン「ってかA髪伸びたね
 鼻くすぐられてくしゃみ出ちゃいそう」



それも気づかないフリして欲しいの?



『・・・そうかも、
 そろそろユンギさんに切ってもらわないと』



ねぇ、テヒョン・・どうしたの?

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87 - 最近この話を読んだ者です。本当に感動しました!グクとのカレカノ編みたいなのも読んでみたいです! (2018年7月8日 9時) (レス) id: be50aff81b (このIDを非表示/違反報告)
ユウ - テテペンです!感動しました!!でも、テテがなんかかわいそうな気がしましたw (2017年10月27日 1時) (レス) id: 394e8470e5 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃい(プロフ) - みんちさん» ありがたいコメントをありがとうございます!私なんぞにお優しいお言葉を下さり、感激で胸が・・・うっうっTT 完全な素人作品ですがお気に召していただけて光栄です!またみんちさんに読んでいただけるようなお話を書きたいです! (2016年11月16日 11時) (レス) id: 343f35885f (このIDを非表示/違反報告)
みんち(プロフ) - ちゃいさん是非小説家になりましょう!wwww 本当に感動作品です!素敵なお話でした (2016年11月15日 18時) (レス) id: fce98acc68 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃい(プロフ) - lunaさん» いつもコメント本当にありがとうございます!こうして励ましのお言葉いただけて毎回の如く泣いてますTT 生意気ジョングクの時の事も覚えてていただけて嬉しいですー!また楽しんでいただけるお話をこれからも頑張ってお届けします(まずは修行ですかね) (2016年5月16日 17時) (レス) id: c01c8f472f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちゃい | 作成日時:2016年2月6日 0時

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