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14 -in those days- ページ15





今日大学に来てる人は
みんな告別式で先生に献花するためで、
誰もが祈りをささげるために黒い服で
中にはちゃんと喪服で訪れている卒業生もいる



『・・・・・』



テグンさん、ただ1人を除いて・・・



彼は告別式に似つかわしくない
白のボトムに淡い黄色のニット姿で
あのガラス玉の瞳はサングラスで隠されている



体育館に向かう静かな人波から外れ
彼は大学の門をくぐると
そのまま校舎の方へ歩いて行ってしまう



 ・・・なに?



こんな日になんだというんだ



あんな親しげに話していたのに
先生への弔いはないの?



灰色の空の下
そこだけ鮮やかな色を彩る彼に
憤りのような感情が湧きあがるけど



「・・・A?どうかした?」



ウォンシクの声で引き戻される



『あ、ううん
 ごめん、なんでもないの‥今行く』



彼が一体どうゆう思いでいたかも知らず
私は彼から目を背けるように
3人に続いて体育館の中に入った



 〜〜〜〜〜



体育館はヒョシン先生を偲ぶ
たくさんの涙があって
それに合わせるように雨音が聞こえ始める



「もうヒョシン先生の講義・・・聞けないの?」


「・・・フラン」


「イヤだよ・・・私、先生大好きだった」



ウォンシクの隣でもフランちゃんが
ハンカチで涙を拭っていて
彼女だけじゃなく多くの学生たちは
悲しげな表情で先生の写真を眺め、
館内に流れる先生の好きだった曲を聞いていた



ホンビンは一言も話すことなく
ただじっと献花をする人たちを見てて



「・・・・・・」



その感情が流れて来てしまいそうで
ホンビンの顔を見る事が出来なかった



悲しみ



体育館はその感情で溢れていた

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ちゃい(プロフ) - ゆみさん» コメントありがとうございます!そんなありがたいお言葉をいただけて光栄でございますTT嬉しいです!レオニムのお話は短編ではチラチラ書いているのですがまたいつか長編でも書きたいなと思っておりますー!その際はどうぞよろしくお願いしますー! (2016年7月9日 1時) (レス) id: 5c2e9d1515 (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ(プロフ) - とても素敵なお話で感動しました!レオニムの良さが滲み出ていて本当にキュンキュン切なくなりました。是非またレオニムのお話書いて頂きたいです!本当に素敵でしたー! (2016年7月8日 11時) (レス) id: 7a6220bbf5 (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - いえいえそんな♪ 喜んでいただけて私も嬉しいです! こちらこそこれからも仲良くして下さい(o^^o) いえいえ! (2015年11月11日 7時) (レス) id: 62396f963f (このIDを非表示/違反報告)
ちゃい(プロフ) - そらさん» そらちゃーんTT読んでくれていたなんてTT本当にありがとうTT いつも完結するとコメントをいただけて本当に嬉しいですー!これからも仲良くして下さーい!カムサハムニダ! (2015年11月11日 0時) (レス) id: 2654b9a9b2 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃい(プロフ) - annaさん» あんなちゃーんTT終わったしまったよーTTさみしーTT 初VIXX上手く書けたかわからないけどまた書きたいっすー!これからもどうぞよろしくー!ミカエルー! (2015年11月11日 0時) (レス) id: 2654b9a9b2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちゃい | 作成日時:2015年9月28日 0時

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