90minutes -TH-

テヒョンはそうゆうやつ-JM- ページ21

■ｼﾞﾐﾝside



ｼﾞﾐﾝ｢おい･･･手止まってるぞ？｣


ﾃﾋｮﾝ｢え？｣


ｼﾞﾐﾝ｢口も開いたまんま｣


ﾃﾋｮﾝ｢あ、あぁ･･･そうだった
　メシ食ってたんだった、俺｣


ｼﾞﾐﾝ｢･････｣




学食で今にも寝そうなテヒョンは
開かない目のままスプーンでカレーを掬う



　･･･大丈夫かよ



こいつがバイト三昧で
眠そうにしてるのはいつもの事だけど
ここ数日なんとなく元気がないっていうか
何かを抱えていそうなそんな雰囲気が漂ってる



ｼﾞﾐﾝ｢なんかあったの？｣


ﾃﾋｮﾝ｢ん？なんで？｣


ｼﾞﾐﾝ｢いや‥なんとなく｣



こうやって聞いてもさ‥



ﾃﾋｮﾝ｢なーんもないって！平気平気！｣



こいつはこうゆうやつ



周りからは明るいとか懐っこいとか
よく喋るやつって言われてるけど
テヒョンは自分の抱えてる悩みを滅多に話さない


心を開いているようで
中々他人には開かない‥そうゆうやつ



ﾃﾋｮﾝ｢ちょっとバイト詰めすぎたかなぁw｣



平気なフリしてヘラって笑ってるけど
本当は無理してたりするの･･･俺わかるよ



ｼﾞﾐﾝ｢強がりやめろ｣


ﾃﾋｮﾝ｢･････｣


ｼﾞﾐﾝ｢俺にじゃなくてもいい･･･
　言えるやつにでいいから
　悩んでる事･･･ちゃんと誰かに話せよ｣



気まずそうにひひっと笑う



ﾃﾋｮﾝ｢お前すげーな
　俺の事母ちゃんよりもわかってんじゃねw？｣


ｼﾞﾐﾝ｢茶化すなよ｣


ﾃﾋｮﾝ｢ごめんごめんw･･･でも｣



弱々しく笑ったテヒョンは



ﾃﾋｮﾝ｢俺がそうゆうの話すとしたら
　お前しかいねーだろ、ジミン

　だけど･･･
　もうちょっと時間ちょーだい
　いつかその人の事お前にちゃんと話したい｣



そう言ってまたカレーを口に運び始める



ｼﾞﾐﾝ｢ん･･･わかった｣



こいつが毎日のように
バイトを詰めてるのも何か理由が合って
“その人”の為なんじゃないかと思う



ﾃﾋｮﾝ｢ありがとな｣



きっとそう



テヒョンのこうゆう
何かを決めたような強い目をした時は
押しても引いても動かないのは知ってる



ｼﾞﾐﾝ｢無理だけはすんなよ｣


ﾃﾋｮﾝ｢んー･･･それが無理｣


ｼﾞﾐﾝ｢はぁ？｣


ﾃﾋｮﾝ｢無理したくなるくらい
　彼女が好きなんだもん｣



テヒョンに好かれる女は幸せだろうし
テヒョンが恋敵の男は超不幸だろうな



テヒョンはそうゆうやつ



めっちゃ愛情深いんだよ

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