天才弓道少女、現る。【ツルネ】

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今日は風舞高校の入学式

文武両道が校訓の風舞高校のメインは
なんと言っても、やはり部活動生の勧誘だ




「 バレー部、入部待ってまーす！ 」

「 君背高いね！バスケ部入らない？ 」

「 サッカー楽しいよー！見に来てねー！ 」




1年生の靴箱を抜けた先にある広場では、どの部活も少しでも部員を増やそうと声を張り上げていた















遼「 おー！人すご！ 」

七「 俺らももう勧誘する側とはね〜 」

静「 入学してからもう1年経ったとは思えないよね 」

海「 余韻に浸る暇なんかねーよ 」















もちろん部員数の少ない弓道部も、この機会を逃すわけにはいかない



女子は弓道場で体験に来た人の案内
男子は広場でビラ配りと声掛けを行っていた




そういえば1年前の入学式

俺もこの場所で弓道部の誘いを受けたな


トミー先生や静弥、遼平が居なかったら俺はこんな風にみんなと並んで勧誘なんてしていなかっただろう



そんなことを考えてぼーっとしている俺に気がついたのか、横から静弥が「 湊 」と声をかけてきた















静「 大丈夫かい？ 」

湊「 あ、ごめん … 平気 」

遼「 しっかりしろよなー 」


七「 そうそう、ちゃんと見てないと可愛い女の子見落としちゃうよ？ 」

海「 お前なぁ … 」















呆れたような声を出す海斗を横目に「 ほら、あの子なんか特に可愛い 」と言いながら七緒が目線をやる


目線を追いかけるようにして見てみると
その先には ────















湊「 … ！ 」















1人の美しい少女が居た















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