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第45話 ページ31

私は今、医務室で伊作と一緒に保健当番をしている。

『くノ一の服っていいよな...』

伊作「そのいいよなは、どういう意味の良いよなですか?...」

『ん?露出多いから夏涼しそうだなぁっていういいよな。もしかして、伊作すけべな事考えた?うわっ...お前やらしいなぁ...』

伊作「そんな事考えませんよ!A先輩じゃないんですから!」

『おい、それどういう意味だ?』

伊作「あっ...でも確かに涼しそうですよねぇ...」

はぐらかされた。

『私、思うんだが、女性は体を冷やすと体調を崩しやすいと言うだろ?基本温めるべきなんだ。あんな露出して大丈夫なのだろうか。』

伊作「なんか、A先輩、発言がおじさん臭いですね」

『伊作、お前もほんと言うようになったな。ま、いい。でも思わないか?』

伊作「ん〜確かに...思う時はありますね...」

『筋肉量的にも私たち男は筋肉付ければ寒さをしのげるが、女性はどう頑張っても男の私たちのような筋肉は付きにくいと思うんだよ。だから、普通ならくノ一と男用の忍装束、逆な気がするんだよな。』

伊作「いや...先輩...想像してみてくださいよ。留三郎とか文次郎とかがくノ一の忍装束着てる姿を...」

『...なんか鳥肌立ったわ。見てこれ。』

私は包帯を巻く伊作に鳥肌が立った腕を見せた。

伊作「しっかり鳥肌立ってますね」

『ん...でも、伊作や仙蔵は似合いそう。』

伊作「仙蔵は分からなくもないですが、僕もですか?」

『着てみるか?』

伊作「...え?」

『私、くノ一の忍装束持ってるから着てみるか?』

伊作「聞こえないから聞き返した訳じゃないです。なんで持ってるんですか!?もしかしてやっぱ先輩そういう趣味...」

『私は健全だ!前に、くノ一のみの報酬高めの職があると聞いてそこに行ったある城のくノ一が行方知らずになっているから潜入してこいってその城から忍術学園に依頼が来て忍務で行ったんだぞ?どちらかというと私も被害者だ』

伊作「もしかして去年、一時期すごく筋力落ちてらっしゃった時期の...?」

『あぁ。首周りと腕周りと脚の筋肉で男とバレやすいからな、体幹トレーニングだけやってた。』

伊作「なるほど...でもくの一教室の生徒に行かせれば良かったのでは?って思いますけどね」

『いや、ダメだろ。くノ一が行方知らずになっていたところに侵入させるわけにいかないだろ。』

伊作「確かに...で、それって結局どうなったんですか?」

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作者名:はるか | 作成日時:2022年12月30日 17時

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