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〜留三郎side〜

どうも、六年は組用具委員会委員長の食満留三郎です。

用具委員会でやっていた壁の修補が終わったため、長屋に戻ろうとしたら、うつ伏せに寝ているA先輩の上に小松田さんが仰向けで眠って居るのを見つけました。食満です。

実はこの光景2回ほど見た事があります。ケマです。

1回目は我が同室の善法寺伊作がA先輩の上で爆睡、2回目は五年ろ組の竹谷八左ヱ門が同じくA先輩の上で爆睡。

留三「どうしたものか...」

私は2人に布団をかぶせた

伊作「そこで何してるの〜?留三郎」

留三「おぉ、伊作。コレ見てたんだ。」

伊作「あぁ〜またA先輩、幽体離脱寝してる...」

留三「ゆ、幽体離脱寝?なんだそれ...」

仙蔵「A先輩の腕立てトレーニングで上に乗った人は必ず寝てしまい、A先輩はそれを起こさず自分も寝てしまう。そして人の上に人が乗っている姿が幽体離脱のように見えることから付けられた名前だ。ちなみに私も経験済みだ。あれは眠くなる」

留三「立花仙蔵、いつからそこに、てかお前も経験してるのかよ。」

小平「私も体験したことあるぞ〜!」

長次「もそ...」

文次「私もだ。」

留三「貴様には別に聞いてない。」

文次「んだと!?」

留三「というより、七松小平太、中在家長次、潮江文次郎、お前らどこから湧いて出た!」

伊作「僕と一緒にずっといたよ!あと、留三郎、アレ経験してないの?」

留三「伊作、その言い方なんか卑猥だからやめろ。カタカナ表記するな。」

長次「......童(ピー)」

留三「長次?!!?お前の口からその言葉は聞きたくない!」

仙蔵「留三郎、静かにしろ、A先輩と小松田さんが起きてしまう。」

留三「お前は冷静だなぁ...」

文次「た 留三「お前は黙ってろ」

文次「お前こそ黙れ!」

留三「あ゛ぁ?」

伊作「も〜2人とも静かに。」

留三「すまん...」

しっかし、ここに居る私以外の皆は幽体離脱寝というものを経験しているのか。

二年「先輩方、こんにちは」
一年「こんにちは」

伊作「こんにちは〜」長次「もそ...」小平「こんちは!」仙蔵「こんにちは」文次「こんにちは」留三「おう!」

二年「あ、またA先輩、幽体離脱寝してる」
一年「本当ですね。今日は小松田さんでしたね」

一年生と二年生の生徒が私達に挨拶をしそう言いながら去っていった。

待って!?幽体離脱寝って学園の周知の事実だったのか!?

俺...知らなかった...←安心しろ、小松田さんも知らない

・→←第41話



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作者名:はるか | 作成日時:2022年12月30日 17時

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