真相ラビリンス！ ページ10
はい。私のこの頭に生えた耳と私の生態について聞きにやってきましたここ、学園長室〜。
突破まで3、2、1、ドーン。
『学園長ぉーー!!!!!!』
「うわーーっ!!!ってAさん!!?ノックをしなさい!!!私は今大事なお仕事の最中ですよ!!!!!!」
『おいしそうですね。そのクッキー』
説得力とかの前に先ず手に握られたクッキーを先ず置こうか。そしてなぜ明らかな私の異変に気づかない。
気づけぇ〜と念を送るようにじっと見つめていると、
「おや？君のしている首輪はローズハート君の魔法では？早く謝ったほうが身のためですよ」
間違ってはいないけどそこじゃない。そして私がやらかした前提なんですね。まあ間違ってはないけど。
『あのぉ…私の耳とかどう思います？』
「耳……？おや、ん？……え、えぇぇ!?」
ナイスリアクション、ありがとうございます。
「え、あ、えぇ!?あなた獣人属だったんですか!?」
『実は……』
…
「なるほど。ユウくんの推測では、獣人属に近づくとあなたはその近くにいた獣人属と同じ種族の姿になってしまう……と、」
『学園長何かわかりませんか？私と同じことができる種族がいるとか……』
「いいえ！さっっぱりわかりません！」
そんな胸張って言われても……
「ですが、とある可能性はあります。
これもあくまで推測ですが、あなたはもしや相手の魔力に影響を受ける“魔力の体質”なのかもしれません」
『魔力の体質？』
「ええ。君は獣人属などの種族的分類に限らず、君の意志とは関係なしに近くに居たものの魔力を受け入れてしまう。
そして、自分の魔力を相手と似た魔力に作り替えてしまい。結果的に、同じ耳や尾になってしまうのでは？ということです」
『でもグリムといたって…ネコ？とかタヌキ？になったりしませんよ？』
「まあ、そこまで細かいことはまだ何もわかりません。これはあくまで私の推測にすぎないのでね」
けどこの推測が当たってれば大体は筋が通るか。
これは“闇の鏡”の言ってた、私の魂に色も形もないってことに関係あんのかな。
『受け入れちゃうっていうのは自分で制御できるようになるものなんですか？』
「訓練すれば上手く扱うことも出来るでしょう。しかし今の君には難しいでしょうね、何せ君は魔法の経験が浅い。防衛魔法が多少使えるようになれば……
あ！そうだ！私今ちょうどいいものを持っているんですよ！」
なにやら学園長はガサゴソとポケットをあさり始めた。
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トランプの化け物(プロフ) - 藍の華さん» ありがとうございます!!!更新遅めですが頑張ります！ (2021年1月11日 14時) (
レス) id: 0c97056075 (このIDを非表示/違反報告)
藍の華 - めっちゃ面白いです!更新頑張ってください！応援しています! (2021年1月6日 17時) (レス) id: a501129fb3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：トランプの化け物 | 作成日時：2020年12月24日 12時
