131話 ページ49
敦に抱きしめられた鏡花も「……痛い」と云いつつも嬉しそうな顔で抱きしめ返していた
太宰「悪かったね、二人とも秘密にして。そうでないと入社試験の審査にならなかったから」
それを聞くと敦は太宰と乱歩が会議室で話していたことを思い出した
敦「若しかして……最初から全部……？」
太宰はニコッと微笑んだ
太宰「街は救われた、敵は打ち倒され鏡花ちゃんは合格した、不安もあったが上手くいって良善かったよ」
芥川「太宰さん」
太宰はヨロヨロと立ち上がった芥川に呼ばれ、芥川の方に向かっていった
戦いが終わったことにホッとして敦が周りの街を見ていると鏡花が敦の服を引いた
敦「？ 如何したの？鏡花ちゃん」
鏡花「……お姉ちゃんの所に行ってくる」
そう云う鏡花の顔は少しこわばっていた、まだ少し不安なのだろう
敦「うん、判った。頑張ってね」
鏡花「……うん」
鏡花は敦に返事をするとAの方に向かって言った
Aは鏡花が自分の方に向かってきているのに気づくと鏡花の方を向いた
A「鏡花ちゃん」
そう云うとAは微笑み、鏡花に両手を広げて迎えた
鏡花「！……」
鏡花は歩くスピードを上げてAにおもいッきり抱きついた
A「おっとっと、ﾌﾌｯ 入社おめでとう！」
鏡花「うん、あ、あのね、お姉ちゃん……」
A「ん？」
鏡花は抱きしめる力を強め、少し恥ずかしそうに顔を赤らめながら口を開いた
鏡花「昔みたいに……“鏡花”が善い」
A「！＿＿＿おかえり、鏡花」
鏡花「うん、ただいま」
鏡花を抱きしめながらAは鏡花の頭を撫でた
二人とも幸せそうな顔をしていた
が、暫くすると鏡花が少し表情を曇らせながらAに何か聞こうとしていた
鏡花「お姉ちゃんは……私の事…」
ﾄﾞｻｯ
鏡花「!?」
Aは抱きしめていた手を緩め後ろへと倒れていった
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トランプの化け物(プロフ) - ユルルルークさん» ありがとうございます!!!!これからも頑張ります!! (2018年9月1日 17時) (
レス) id: 0c97056075 (このIDを非表示/違反報告)
ユルルルーク - このシリーズめちゃめちゃ面白い!!!!!これからも読まさせていただきます!!!応援してます!!!!!(∩´∀｀)∩ｶﾞﾝﾊﾞﾚ (2018年9月1日 12時) (レス) id: 648139b792 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：トランプの化け物 | 作成日時：2018年7月23日 13時
