協力セットルメント！ ページ13
声を上げたのは、ラギー・ブッチだった。
｢ちょ、その体じゃ無理ありますって！｣
エースたちが避難させようと伸ばした手を払い、ラギー・ブッチはまだ少し辛そうな表情で上半身を起こした。
｢あそこまで言われて寝てられるかってんだ｣
｢キミのその怪我ではこの砂嵐の中飛行するだなんて無茶だ。そんなことをしたら最悪の場合、2人とも…｣
『決まりですね』
リドル先輩の気遣いを遮って、私は答えを出した。
｢A！｣
こちらを振り向く顔は、驚き混じりに反対意思の表情が多く向けられた。
けど、他の手段は今のところ見つからないし、時間もない。
2人の意思が固まってるなら、大きなリスクを背負ってでも動く価値はあると思う。
そんなことを考えながら、地面に座り込んでいるラギー・ブッチに手を差し伸べた。
『よろしくお願いします』
｢アンタ……｣
その手を見て複雑そうな顔で見つめるラギー・ブッチ。
理由はわかる。相手側からしても簡単に信じすぎだろっていうことだろう。でも、私はそう易々と信じたわけじゃない。
『信じたのは、あなたの今の姿です』
追いかけっこをした日から今日まで見てきた。ただの貪欲さと執念深さとは別物で、困難な状況にも屈することなく、望みを全身全霊で成し遂げようとする姿。
『“不屈の精神”……そうでしょ？』
目を見開いたラギー・ブッチに再度手を伸ばすと、今度はニコリと笑い、パシッと勢いよく手が重ねられた。
｢シシシッ、アンタほんとお人好しッスねぇ……｣
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トランプの化け物(プロフ) - にゃーちゃんさん» コメントありがとうございます!!!!!┏○ﾍﾟｺｯまだまだ2章ですが、約300ページもあるものを一気読みしていただけて嬉しいです！これからもよろしくお願いします！ (2023年1月8日 23時) (
レス) id: cf0e2ef387 (このIDを非表示/違反報告)
にゃーちゃん - 初コメ失礼します！めちゃくちゃ面白くて、一話から一気読みしてしまいました！更新頑張って下さい、楽しみにしてます！ (2023年1月1日 23時) (レス) @page5 id: fd6863f2a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：トランプの化け物 | 作成日時：2022年12月19日 17時
