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12話 ページ15

「あはは、そんなに早く堕ちるのね」

「ホントだよなッ!いつもと違う態度で接してるのにも気付かずにこの俺の演技に惚れるなんてなぁ」

「母さんの血を引いてるのよ」

「照れるなぁ」

「貴方の事を言ってる訳じゃ無いのよ」


桜国の部屋の中で私達は優雅に紅茶を飲みながら、姫香について話していた。笑いが止まらない。

どうやら大輔は姫香との接し方を変えている様だ。それにも気付かず姫香は彼に堕ちてしまったらしい。

「それで、彼女をどうやってフるのよ」

「それが考え中でさ。本当にこう、なんだ?姫香を絶望させられるような断り方がいいよな」

「腹黒いわね」

「女王裁判をやるクイーンに言われたくありません♪」

「殺されたいのかしら?」

笑い飛ばされる。腹立たしいが、大輔の事だから仕方が無い。あいつは元々あんな性格なのだ。

「あの子の会社はそろそろ倒産するはずよ、その時を狙って行くか、わざと時期をずらすか……」

倒産と言う不幸に不幸を重ねるか、
じわりじわりと不幸の連続を表現するか。

「どっちでもいーんじゃね?」

「私的には後者が良いのよ。精神ズタボロの状態で女王裁判に出てもらったら、こっちも楽しいじゃない」

「そっか。じゃあ倒産した二日後でいっかな?」

「ええ。人と言う者はいきなりより段々と攻撃した方が良いのよ。ふふ、うふふふふ……」

「クイーン?怖いですよ?」

「あの子が憎いのだから、仕方無いじゃない。憶えてないかしら、彼女の子分が羽海を傷付けたの」

それでか、と大輔は納得して手を叩く。

「挙句の果てには大輔を奪い、私のこの女王の座を奪い取るだなんて、図々しいにも程があるわ」

「だよな、所でディナーはまだかい?」

「あと少しよ。従者が迎えに来るまで待ってて」


美春を待ちながら、私達は紅茶をひとくち飲む。
その窓からは、煌めく星が私達を照らしていた。

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水彩さん(プロフ) - 新垣好き。顔面も性格もめっちゃくちゃ好み。白髪に赤い目はマジで最強だと思う。無気力に目を細めてるの可愛い。 (2023年2月5日 16時) (レス) id: 4cafde4cc5 (このIDを非表示/違反報告)
♡may♡ - 智子ちゃんなに考えてるか分からなくて怖い笑(でもそこが良い) 北桜姉妹好きだ〜〜 (2023年2月5日 12時) (レス) @page48 id: 36194cd75e (このIDを非表示/違反報告)
JJ(プロフ) - めっちゃ面白い!大好きな作品です みんなキャラが立ってるし、設定も凝ってて何度も読み返したくなります!主人公のカリスマ悪女っぷりが最高💖占ツクにこういうオリジナル作品もっと増えてほしい⋯⋯ 推しは瑠華様、美春さん、姫香ちゃんです! (2023年2月4日 17時) (レス) id: 4ba4d42a9b (このIDを非表示/違反報告)
- 面白かったです!! (2022年1月10日 13時) (レス) id: 7670bcb048 (このIDを非表示/違反報告)
ただの森(プロフ) - ららちゃんがすこ・・・((( (2019年3月22日 17時) (レス) id: e652f182c4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はるやん | 作者ホームページ:http  
作成日時:2019年2月24日 18時

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