こうして会社は潰れた 3・青 ページ23
「あー、氷?つくるよ。」
新しい薬を作るために氷が必要らしいので真朱が俺の部屋に来た。
(あれ?この前氷補充したよな?)
どうせ月切だろ怒るのもめんどくさいので諦めた。
コンコン
「?」
ドアをノックする音と、足踏みの音が聴こえてくる。
月切だろ、間違いねぇはず
「うるせぇ、月切。一人でなにやってんの。」
「あ、月切か。確かにこんなことするの月切しかいないもんね。」
真朱も出てくると、月切は驚いた顔をしていた。
顔がうるせぇ
月切は興奮しているのか前のめりに
「ねぇ!これみてっ!2300万あたったって!」
うわぁ、こいつ騙されてやがる、明らかにこれ詐欺だろ、めんどくせぇ
「月切、騙されてるぞ?」
「え?」
月切は首を傾げる、こいつ本当に信じてんの?
「それは詐欺だな、お前応募したことある?」
「え、ないけど」
ないのに信じてたのかよコイツ、やべぇな
「はぁ…」
俺の口からため息がこぼれおちる
あ、そうだ
「返信、どうせメールだけで浮かれてしてないだろ?」
「うん」
だったらあれだ
「騙した代わりにしてやってよ、裁き」
「あー!」
「俺は参加したくないけど」
今は晴れているが、もう少しで大雨が来る
せいぜい好きにやってくれ
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作者名:よっけおる x他2人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php
作成日時:2017年7月12日 21時