こうして会社は潰れた 2・真 ページ22
「_新しい薬作りたいな」
1人、部屋に閉じこもっていると、
ふとそんなことを思いついた。
__確か材料はそろっていたけれど、氷が足りなかったような気がする。
少し前に補充していた氷は、月切のせいで一瞬で無くなってしまった。
「_月切、許すまじ…」
__今度月切に会ったら問答無用でぶん殴ってやろう(鈍器で)
鈍器の破壊力と月切の耐久力を考えても、
多分月切は死なないだろう。
__たぶん。
月切への制裁はあとにして、とりあえず青霧の部屋に行くことにした。
「_青霧、入るよ」
ノックをして部屋に入り、本題に入る。
「_青霧、氷なくなったからつくって。」
「あー、氷?つくるよ。」
青霧には申し訳ないと思っているけど、仕方ない。
了解は得られたので、一安心だ。
用事は済んだから、部屋に戻ろう、
そんなことを考えていた__その時、ドアをノックする音が聞こえてきた。
__青霧がドアを開けるとそこには月切がいた。
「うるせぇ、月切。一人でなにやってんの。」
「あ、月切か。確かにこんなことするの月切しかいないもんね。」
青霧に続いてドアから出ると、月切が驚いたようにこちらを見てくる。
「ねぇ!これ見てっ!2300万あたったって!」
____え。
一瞬、世界が止まったように見えた。
そんな中、月切はこんな虫のいい話を聞いても、
うさんくさいだとか欠片も思っていないような顔でこちらの反応を待っている。
____本気でバカだと思った。
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作者名:よっけおる x他2人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php
作成日時:2017年7月12日 21時