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マスターのマジック・月 ページ19

「マスター!マジックやってー!」
「いいよー!」

「みどは、マスターのマジックするって!」
「おっけー、すぐ行く。」

カフェの厨房の影に隠れて、毎日決まってない時間に行われるマスターのマジックを観るのが俺たちふたりの日課だ。

初めは指定されサインが描かれたトランプを一番上に移動させるマジック。

「くっそー…どーなってんだ…?」
「…」

みどははうっとりした顔でその手さばきをみている。
わかるぞ、それくらい、マスターの手つきは綺麗だ。(小並感)

シャッフルが終わったらしく、マスターが手をかざす。
そして、一番上にあったカードはサインのされたカードだった。

そして、マスターはよく、ものを消すマジックをする。

後ろから見ていても全然種がわからず、俺はいつもみどはと一緒にマジックをみている。

マスターは子供には優しいから、小さい子が入ってきたらマーク。
メニューにマジックしますって書いているから、子どもがマスターに頼むことが多いのだ。

今日はおばけの絵が描かれたコインを消して、
注文した男の子のポケットから出すマジックだった。
「ありがとうございました!」
そう言ってマスターはぺこっとお辞儀をした。

「今日も凄かったな!」
「うん。」

みどはは厨房に帰っていった。

「こら!月切くん!仕事サボらない!」
「やっべ、ごめんなさい!」
「もう、お説教。今お客さんいないから、ここに座って!」
「うぅー…」
みどはと一緒に帰っとけばよかったと後悔しながらしぶしぶマスターの前座った。

マスターのマジック2・青→←憂鬱な午前7時・翠



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作者名:よっけおる x他2人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php  
作成日時:2017年7月12日 21時

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