学校についてどう思う?・白 ページ16
「んー、僕?」
学校についてどう思う、かぁ
「別に、大した思い入れも何もないよ。ツックーと同じでつまらない、かな。むしろ行きたくないくらい?」
「でもそう言いながらもちゃんと学校行ってるじゃないか」
「まぁ、それを言われると何も返せないなぁ…何で行ってるんだろう」
別に僕はツックーのように成績が優秀なわけでも得意教科があるわけでもない。
「なんで、だろうねぇ」
学校は教えを乞う所…だと思っているんだけど、勉強は嫌いだ。部活をしているわけでもない。
唯一ふわっと思い当たるのは…
「…親に、学校に行けって再三言われてたから…かな?」
「へぇ、疑問形になった意味は?」
「や、だってほら、親に言われてたからって言ったって今は状況が違うでしょ?今は学校よりもずっとここにいたいくらいなんだよ」
「昔しつこく行けって言われてたからそれが癖になってるからとかじゃあないのかい」
「そうは言ってもさ、嫌なことが習慣になっていたとしても、もう行く意味もないなら全然やめれるんだよね、楽しいってわけでもないし」
この機会に学校行くのやめてみようかな、なんて思ってみたけど
だからといって普段学校に行っている時間にここで何をするか、と言われたらほとんどすることがない
「もし学校に行くのをやめるのは気が引ける、っていうなら行く回数を減らしてみるっていうのはどう?」
「それはいいかもしれないな」
「なら、試しに明日は休んでみるといい」
一緒にひなたぼっこでもするかい?
と、少し微笑んでミドが言う。
「そう、だね。明日は休もう。ほら、ツックー、明日も学校がんばれよ」
「えーなんかそれ聞いたら俺も行く気なくなってくるじゃん!俺もみどはとひなたぼっこしたい!」
「子どもかお前は」
「月切くんは割と頻繁に屋上に来てるじゃないか」
「そうだけどさぁ…」
ゔー、と唸り声をあげて机に突っ伏す月切を見て思い出す。
「ん?あれ、マシュは?」
「ただいま帰りました」
「おお、噂をすれば!おかえり、真朱!」
「おかえり」
「おかえりー、あ、マスターがおにぎり作ってくれてるって」
「わかった、ありがとう…噂をすれば?何か話してたの?」
「うん、学校についてどう思う、って話をね」
「あぁ、なるほど…二人は?どう思ってるの?」
「俺はつまんない」
「僕もつまんない」
「二人ともこう思っているらしい。」
「真朱はどう思ってる?」
「私は……」
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作者名:よっけおる x他2人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php
作成日時:2017年7月12日 21時