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ちょっとひなたぼっこでもしませんか・翠3 ページ13

ひなたぼっこをしていると、月切くんがやってきた。
あ、おにぎり持ってる。いいなぁー。
まぁ下降りたらご飯あるんだろうし、わざわざ月切くんのご飯を奪い取るのもあれなので、とりあえず無難に
「やぁやぁ、月切くん。君も光合成かい?」
なんて言ってみた。

月切くんの頭の上を、綺麗な蝶が飛んでいた。
蝶は私の友達のかずらちゃんと仲がいいから私も友達になりたいと思っている。
私は彼の蝶と仲良くなる為に、とりあえず腕からちょっと綺麗なお花を出してみた。
「うおぉ、どうしたのみどは」
「君の頭上で飛んでる蝶と友達になりたいんだ。切実に。」
「あぁ。そういうこと。で、それ何ていう花なの?」
「くずくん」
「……え?」
「だから、くずくん。」
赤紫色の花を掌で量産しながら、私は答えた。
くずくんの本名は、葛。この子の根っこは葛餅だとか、葛きりとかになる。おいしいとおもう。
そんな感じでくずくんの説明を簡単にした。
「食べ物の話されたから腹減った。ていうか量産面白いね」
「お腹すいたって……君、おにぎり食べてたじゃないか」
「もうなくなったし、あれじゃまだ足りないよ」
ご飯食べに行ったら?と提案すると、もうちょっとひなたぼっこすると言った。

「あったかいなぁ。君もそう思うだろ?」
「だな。」
ちなみに蝶は私がくずくんを量産したら飛んで行ってしまった。悲しい。
「私はさ、太陽と友達になりたいってずっと思ってた気がするんだ」
「なんで過去形なの」
「確かに。なんでだろう」
でも太陽に近づいたりしたら燃えて焼け死ぬかもしれないから、友達にはなれないのかもしれないなぁ。そういう意味で、過去形なんだろうか。
まぁいいか。
「そろそろ戻る?」
「そうだね。お腹すいたし」


今度は皆でひなたぼっこがしたいと思いました。(溢れ出る小並感)



  To be continued?

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作者名:よっけおる x他2人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php  
作成日時:2017年7月12日 21時

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