15話・白 ページ18
......ん?
「ツックー、ごめん、よく聞こえなかったんだけど。」
「え、そう?ならいいんじゃない?」
「なんかさ、殺してねぇわって聞き間違えたんだけど、風のせい?」
「あ、そうそれ言った!」
「...」
「いや〜、気絶したからいいかなって!!」
「よくねぇ!!気絶したあと殺さなきゃ意味ないじゃん!」
「あー、また一からか...面倒だな〜...」
「その面倒なこと起こしたのはツックーだろ」
「いや〜」
「褒めてねぇよ」
そんな会話をしながらツックーと僕は皆のいる部屋へと戻った。
「あ、おかえりなさい」
「うわっ...鉄の臭い...」
「くっせ...」
「風呂入ってこいよ血まみれじゃねぇか」
「えー、だって今から作戦会議じゃん?」
作戦会議してる中の一人が血まみれとか嫌だ、なんて言ったら面倒くさいことになるだろうから言葉に出さずに
「せめて着替えてくれない?」
とだけ言って僕は席についた。
「あれ、みどは?大丈夫?」
「......」
「...みどはー?」
「...?ああ、少し微睡んでいたんだ、ごめん。」
「無理せずに今日はもう寝たら?」
「でもこれから作戦会議だろう」
「明日の朝...いや、今日の朝でいいんじゃないかな。犯人だって相当傷を受けているし、そう遠くへは行ってないと思う。」
「...マスターが言うなら、そうします。」
「おやすみ」
「お、おやすみなさい」
「おやすみ、みどは」
「おやすみ、体調気を付けてね」
「おやすみ〜」
「おやすみなさい。」
パタン、と音がしてリビングの扉が閉まった。
「じゃあ、俺らもそろそろお開きにする?」
「僕お腹すいたんだけど」
「我慢しろ」
「ウィッス」
「俺部屋で本読みたい」
「俺は風呂はいりたーい」
「私は寝たいです」
「じゃあ皆ももう休もうか。それじゃあ、また数時間後」
......ふと思い出した。皆、この状況でちゃんと寝れるのだろうか。ちゃんと休めるのだろうか。体の疲れはとれるのだろうか。
どれもこれも犯人のせいだ。
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月見ノ(プロフ) - Gingerさん» わざわざありがとうこざいます、メンバーは6人になる予定です!これからもよろしくおねがいします! (2017年7月6日 22時) (レス) id: 27b064b5c3 (このIDを非表示/違反報告)
Ginger - Incredibile!Divertente!(凄い!面白い!ってことです) (2017年7月6日 15時) (レス) id: bc44d2c5f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:よっけおる x他2人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/
作成日時:2017年7月3日 21時