魅惑の赤い糸＊Summer (Daiki.A)

34: 決まってないもん ページ36

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「ううう…、まだ頭キンキンするよ、」



由美「本当バカだね。
…なに？あまりに美味しくて青リンゴ味を2回も食べた？その上、有岡先輩のレモン味ももらった？

だから、キンキンすんのよ。自分で量くらい調整しなさいよ」







こめかみ辺りをぐりぐりしつつ、謝る。
少し暗くなった外を見ながら、客室の椅子に座り2人で喋っていた。




そう、わたしはあの後、やってはいけない禁忌に手を伸ばしてしまった。

あまり食べれないレア味に心惹かれた。
その私はなんともう一回食べてしまった。



その上、大貴くんのレモン味もちょっといただいてしまって、














「そりゃ.....頭も痛くなっちゃうよ」





実を言っちゃうと、大貴くんはなんだかんだで半分しか食べなかった。
つまり、レモン味の半分は私の胃の中。





…え？青リンゴ味はどうしたかって？

もちろん2つとも私の胃の中にドッボーン！






だって美味しかったんだもん。
















由美「美味しくたってダメでしょ？」



「うわ！……心、読んだ？」

由美「Aの考えてることなんて、手に取るように分かるわ！…もう、今日大丈夫なの？」






いや…でも、
まだ決まってないし、だって…

私はなにも返せないでウジウジしていた。




















由美「......伊野尾先輩と、するんじゃないの？」





ウィンクをぱちん、って。
可愛い顔を浮かべて、ニコニコ笑う由美。









「まだ！…決まってないもん、」



由美「合宿に男女2人で密会の約束…絶対そう！
でも伊野尾先輩もハイレベルだね〜、ハジメテのAに野外プレ……」

「わああああ！ダメ、その先ダメ！」






私は顔を真っ赤にして由美の口を止めた。


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