33…都雲さんと吉野さん ページ34
(うーん、いつもと雰囲気が違うな)
楽屋の鏡を見て改めて自分の格好を見る。
モノクロのイメージが大きいからな〜。
ｺﾝｺﾝ
「はい？」
返事をするとドアが開き、吉野さんが入ってきた。
吉野「今日はお疲れ」
「はい、よし…裕行さんもお疲れ様です」
吉野「その、その格好似合ってんぞ」
「あ、ありがとうございます」
それを言いに来ただけなのかな？
……
アレ？何か他にも言いたいのかな？
吉野「あの時、お前が先に言ったからアレなんだけど……俺からもう一度言わせて」
私が先に言った？アレってなんだっけ？
そう考えてると、吉野さんに両手を握られた。
吉野「こんなおっさんだけど、Aが好きです。改めて俺と付き合ってください」
……あぁ！月が綺麗ですねの事か！
「///……はい。こちらこそよろしくお願いします」
照れながらそう言うと、両手を握ってたはずの吉野さんの手は私の腰に回った。
いわば抱きしめらている。
「ひっ！？裕行さん///何を？」
吉野「恥ずかしいから、……目瞑れ」
そう言われたから、私は目を閉じた。
でもこの状態も結構恥ずかしいんですけど！
今から吉野さん何をする気なの！！
･
Aが目を閉じた所で、俺は腰に回してた手を肩に置いた。
肩に置いた時ピクりと動いたA…可愛いなおい。
俺は心の準備が出来たところでAの唇に俺の唇をそっと近づけようと────
ｺﾝｺﾝ!!
貴/吉「(ﾋﾞｸｯ!!」
ノックの音にびっくりした俺は咄嗟にAから離れた。
A自信もビックリして目を開け、“あっ、はい”と言った。
楽屋に入ってきたのはAのマネージャーだった。
マネ「お疲れ様です！あ、吉野さんもお疲れ様です！都雲さん次の現場に行きますよ」
「はい、分かりました」
と言った後、マネージャーは外にいると言いドアを閉めた。
吉野「お前も大変だな。じゃあ俺も戻るわ、お疲れ」
「は、はい。お疲れ様でした？(何をしようとしてたんだろ？)」
楽屋を出て廊下を少し歩いた所で、浪川と遭遇した。
浪川「どうだった？改めてちゃんと告白出来た？」
吉野「おぉ、キスは出来んかったけど」
浪川「え？最後早口で聞こえなかったんですけど！なんて言ったの？」
吉野「うっせー！」
34…都雲さんと吉野さんと浪川さんのおまけの話1→←32…都雲さんと吉野さんと浪川さん4
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作者名：渚 | 作成日時：2018年11月13日 0時
