初めての涙 ページ37
米「全く、日本の夏は暑いんだぞ!」
資料を団扇がわりにパタパタと扇ぎながら菊の家に上がる俺。
てか、誰も居ないのかい?鍵を開けっ放しは不用心だぞ。
米「って、なんだA居たのかい……ん?」
居間に入ると机に向かって正座をするAが居たけど、彼女は寝ていた。
机を見ると、仕事をしてたのか本が置かれていた。
米「正座したまま寝れるって、器用だね」
そう思いながら、資料を机に起きAの隣に座った。
起きるまでに仕事を終わらせよう、資料を読んでると左肩が重くなるのを感じた。
「Zzz〜……」
米「///っ」
寝息をたてながら俺にもたれ掛かって来るA。
可愛い、めっちゃくちゃ可愛いんだぞ!
仕事のやる気が湧いて来た、俺は鼻歌を歌いつつ仕事をした。
・
資料を読み、鼻歌を歌いつつ仕事をしてたけど俺も疲れを癒したい。
俺は眠るAの体をそっと動かし俺の胸の中におさめ右腕で抱きしめた。
あぁ……落ち着くんだぞ。
でも、
米「これ位いいよね?」
そう言い俺はAの頭に軽くキスをする。
静かな部屋にはリップ音だけが響いた。
その後だ、微かにAの体が小刻みに震え出し、声を出さずに泣き始めた。
声を出して泣いてもいいのにな?
俺は仕事を止めてAを優しく抱きしめた。
優しくそっと……壊れ物を扱い様に…
米(君は声を殺して涙を流すんだね……子供見たいに泣いてもいいんだぞ)
胸の中で泣くAの頭を撫でAを落ち着かせる。
君を苦しめているのは一体なんなんだい?
君は何に囚われてるんだい?
米(君を救ってみせるから……だから1人で抱え込まないで欲しいんだぞ)
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渚(プロフ) - 粟雨さん» 面白いと言って貰えて嬉しいです!ありがとうございます! (2021年9月2日 21時) (レス) id: 9dd9702176 (このIDを非表示/違反報告)
粟雨(プロフ) - すっごいおもろいです!毎日楽しみにしてます!頑張って下さい。 (2021年9月2日 19時) (レス) id: 405b174d44 (このIDを非表示/違反報告)
渚(プロフ) - 蟻籠さん» わわっ!大好きと言ってくれて嬉しいです!!更新頑張っていきますね (2021年8月21日 16時) (レス) id: 9dd9702176 (このIDを非表示/違反報告)
蟻籠(プロフ) - 大好きです!めりかわ…。更新、頑張ってください! (2021年8月21日 16時) (レス) id: 97f7efefc5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:渚 | 作成日時:2021年8月18日 17時