普通の高校生2【安室透／降谷零】

6『ハロウィンの花嫁』 ページ50

目暮警部達が庁内に入って行くのを見てアタシは新一に声をかける



『なんか今回の事件…三年前に殉職した松田刑事って人が関係してそう』

「ああ。どう関係してるかはわからねぇけど、とりあえず警部達の話を聞くしかねぇな」



アタシ達は目暮警部達に気付かれずに佐藤刑事の後を追った
会議室に入ってったのでアタシ達も周りを確認してから入ろうとしたが、




「気づいてないとでも思った？」

『「！！」』

「ったく、君の事だから盗み聞きしてたんでしょう、Aちゃんもついていながら」



はい、おっしゃるとおりです…


佐藤刑事の許しを貰い会議室に入る
同時にテーブルに日報を置いた




「こんな物見なくても、アイツとの一週間はよく覚えてる…高木君には内緒よ」

『凄い刑事さんと聞きましたよ？松田刑事って』

「ええ。態度がでかくて、口が悪くて、でも…」



不意に表情が陰り、言葉を詰まらせる

辛くて、苦しいような…顔



「…もし良かったらボク達に教えてくれない？松田刑事の事。何か思い出すかもしれないでしょ？」

「そう…そうね」




彼が捜査一課に配属になったのは三年前の11月1日
ハロウィンの翌日だったので覚えてたらしい
だが、急な転属の為、名刺は間に合わず渡せたのは11月4日の朝

そして松田刑事殉職したのは11月7日。

名刺を渡すチャンスがあったのは4日間だけ

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